河合美智子さん『60日間改善リハビリ』に挑戦

2クール目 今度は手指のリハビリ!<前編>


2016年に脳出血を経験した河合さんが、『脳梗塞リハビリセンター』でリハビリをする様子をYouTubeで配信しています。ここでは、その様子をダイジェストでお伝えします。歩行改善に取り組んだ1クール目が終わり、次なる挑戦は、手指の改善です!前編は[ 上肢編:1回目~8回目のリハビリの様子 ]です。


 


■上肢編 1回目


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今回は、上肢(手指のリハビリ)初回です。鍼灸では、薬指・小指の動きを滑らかにするために、電気を流すアプローチを行ってコンディションを整え、理学療法士と共にリハビリを通じて達成したい項目を洗い出し、同時に麻痺側右手の状態をチェックしました。苦手な動きや、持久力の課題も明らかに。一方で指先の細かな動きは一発OKとなるなど、しっかりと達成に向けて最短距離で結果を出すには?を見極めていきます。2クール目もスタッフたちとしっかりコミュニケーションを取りながら、上々の滑り出しです。


 


■上肢編 2回目


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『箸を上手に使う』、『夫婦みち(オーロラ輝子)の振り付けを滑らかに』、『DIYに挑戦』、『包丁、ノコギリ等を持った時の手の揺れ改善』など、具体的に達成したい項目を洗い出し、目標設定を行いました。運動トレーニング時には、『私がやりました運動』、『スペシウム光線+腕時計を見る運動』など動きをわかりやすくネーミングをして、スタッフとも楽しみながら改善に向けリハビリに励んでおられます。


 


■上肢編 3回目


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今回は、歩行リハビリでも河合さんと相性の良かった、脳に勘違いをさせる「鏡の療法」= ミラーセラピーを行いました。"単純"  "騙されやすい" とご自身でおっしゃる河合さんですが、さすが女優さん!感受性の高さが良い結果をもたらしました。効果の実感は今回の手のリハビリの方が大きいようです。健側である左手の動きを確かめながらリハビリしていきます。


 


■上肢編 4回目


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鍼灸の良さを「ゆるめてからリハビリをするのでは全然効率が違う!」と河合さんの実感を語ってくださいました。


入院中は評価をパスしたため高次脳機能障害の認識がなかったと河合さんですが、当センター理学療法士がリハビリでの様子をみてきて高次脳機能障害の一つ『失行』の兆候を確認しました。難しいと感じていた箸の使い方ですが、麻痺などの影響ではなく失行が原因では…ということで、「頭で正しい持ち方のイメージはあるのに、出力の仕方がわからなくなっているのでは?」という理学療法士が指摘すると「そうなんです!」と河合さん。これらを踏まえて、力の調節などに視点を変えることで苦手な動作が安定しました。


筋トレも、最初は苦手!とおっしゃっていましたが、日常生活の動きに落とし込めるようになってきて定着し、イメージが変わってきたとのこと。日増しにアップデートしていく河合さんの状態に今後もご注目ください。


 


■上肢編 5回目


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細かな動きをしようとすると力が入ってしまいやすい河合さんですが、ゲーム性を持たせて視点をすこし変えることや、腕に重りをつけることで安定性が増し、力を抜きやすくなることがわかりました。粘土を使って刃物で切る練習も、楽しみつつ無心で取り組むことですこしずつ動きが良くなっていきました。


 


■上肢編 6回目


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鍼灸では全身のケアを行い、指先の細かい動きの調整をリハビリの時間で行いました。


リハビリでは、ペットボトルを開ける時の指の動きにチャレンジ。うまく行うために、おはじきを使って細かい動作を確認していきます。ミラーセラピーの再現(自主トレ)用に河合さんが100均ショップで購入した鏡…理学療法士も「これはいい!」と大絶賛でした。


トレーニングの時間では、箸を使う、ペットボトルを開ける、ノコギリを使う、ボールを投げるなど、日常動作に即した反復訓練に挑戦しています。


サポーターを手首に巻くことでノコギリを使う動作にも安定感が出ることが分かりました。ひと工夫で違いが出るのが人体の不思議ですね。


 


■上肢編 7回目


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寒さで手指の動きが鈍くなってきたということで、温めながら鍼灸施術をしていきました。


今回は、動作をする時に出てしまう揺れにフォーカスしたリハビリを実施。動きの記憶を想起しやすくするためにバンド(サポーター)をつけることが今の河合さんにはフィットしている様子。手指の使い方も段階的にできることが増えており、こまかな指先のリハビリ・トレーニングを繰り返していきました。素材も高さも変えたジェンガチャレンジに励みました!


いつも明るい河合さんですが、後遺症の影響を感じ、少しショックなことがあったようです。これからも気になる点はお話しいただき、解決できるよう一緒に頑張っていきます。


 


■上肢編 8回目


https://youtu.be/-i3rjRe1inM


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手のリハビリも折り返しに入り中間カウンセリングを行いました。ひと月前と比べると、出来ることが増え、かなり変化が見られています。


【主な課題】失調・失行に対して、鏡を使った練習・バンドを巻く・レッドコード等を使ったリーチの練習、細かな物品の操作練習をしてきたことで、感覚とか力の抜き方とか、動かし方のコツがつかめてきたところが変化。後半も引き続き揺れなどに対して、手を動かしながら細かな作業をするなど、訓練の難易度をあげて取り組んでいくことをお伝えしました。


ご本人の実感としても、「リハビリから帰ってすぐはうまくできて、それが次来るまでに少しおちて3歩進んで2歩下がりを繰り返しながら進んでいる」とのこと。


調理をする際の手際の悪さを改善したい、ご自身の納得いく書字を書けるようにしていきたい、という新たな目標も追加していきます。トレーニングの時間では書字の際の手の揺れを和らげる方法を模索しました。


自宅でスズキのお刺身作り・のこぎり挑戦のオマケ動画もあります。ちゃんと右手が使えています!


2クール目も折り返し地点まできました。河合さんの挑戦を引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。


 


後編[ リハビリ9回目~リハビリ16回目~特別編 ]へ続きます!


 → 【後編を読む】

カウンセリング付

脳梗塞リハビリセンター
特別体験プログラム

5,500円(税込)