介護保険のリハビリとの併用について

介護保険を用いた後遺症のリハビリは、保険申請が適用されれば自己負担を抑えることが可能ですが、法的もしくは慣例上からできることに制限があります。

脳梗塞リハビリセンターの保険外リハビリと上手に併用していただくことをお勧めしています。

介護保険を使ってできること、できないこと

介護保険サービスは、国民が等しく介護サービスを享受できる社会サービスですが、保険財源の観点からできることとできないことがあります。
脳梗塞や脳出血など脳卒中のリハビリにおいては、以下のような違いがあります。

 介護保険(デイサービス)介護保険(訪問リハビリ)脳梗塞リハビリセンター
個別or集団通常集団リハビリが主個別個別
時間個別機能訓練は通常15分40分~1時間程度2時間~2時間半
専門性サービスとして通常特化していないサービスとして通常特化していない脳卒中専門家に特化
鍼灸有無無し(通常疾患対象外)無し(通常疾患対象外)有り
機材の利用有り自宅のため制限される有り
言語リハビリ一部有り一部有り有り

デイサービスや訪問リハビリの特徴

デイサービスは集団リハビリが主

デイサービスは、楽しみながらリハビリを続けられることがメリットの一つですが、特定疾患に特化しているところは通常ないため、さまざまな要因で介護認定されている方で集団のリハビリを行うことが多いです。

デイサービスはリハビリ時間に制限がある

デイサービスには個別機能訓練加算というものがあり、ひとりひとりに個別機能訓練員(あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、看護師、理学療法士など)がアプローチを行いますが、通常デイサービスでは15分程度と時間が短いのが特徴です。

疾患に特化したサービスでない場合が通常

訪問リハビリやデイサービスは介護度により利用できるサービスが決められており、その人が「介護になった要因」ごとにサービス提供している施設は少ないのが現状です。
そのため、脳梗塞や脳出血といった脳の複雑な機能が障害されている後遺症の方に対する専門家によるリハビリが望みにくいと言えます。

脳梗塞リハビリセンターとデイサービス併用のお勧め

脳梗塞リハビリセンターでは、デイサービスや訪問リハビリと併用して利用されている方が多くいらっしゃいます。

「質と量」をきちんと確保することでより高い改善効果が見込まれます。

改善効果を出すためには、リハビリ量の確保がとても必要な観点になります。当センターは保険が適用されない分介護保険サービスに比べて費用はかかってしまいますが、両方を併用されている方が非常に多くいらっしゃいます。

当センター調べでは、上記のように他施設を併用されている方のほうが改善が出ているというデータがあります。

介護保険リハビリのリハビリ内容を踏まえてリハビリ目標を計画します。

当センターでは必ずデイサービスや訪問でリハビリをしている場合はそこでのリハビリ内容をお伺いしています。それを踏まえたうえで、当センターでのリハビリ内容を計画するのはもちろんのこと、当センターでのリハビリ方針や内容を共有させていただくことも可能です。

参考デイサービスのリハビリの実態がなぜわかるの?

脳梗塞リハビリセンターを運営する株式会社ワイズでは、リハビリ型デイサービス「アルクル」を運営しており、介護保険を用いたリハビリの実態を日々実感しています。

多くの方に気軽に利用していただける点は非常に有意義ですが、脳梗塞や脳出血など脳卒中の後遺症という特定疾患に関する障害のリハビリという意味では限界があり、「もっとリハビリをできる場が欲しい」というお声を数多くいただいたことが脳梗塞リハビリセンターの着想になりました。

参考リハビリ=マッサージという「誤解」

訪問リハビリなどで、マッサージを受けている方には、マッサージ=脳卒中後遺症のリハビリという誤解が多くあるようです。『誤解だらけの脳卒中リハビリテーション』よりこの誤解の解説を引用します。

私も医療の専門職ではないので、以前ならマッサージや筋トレとリハビリの違いを尋ねられても、おそらく答えられなかったと思います。「何が違うの?」というのが、一般の人の感覚だと思います。ですが、今は明確な違いを理解しています。
まずマッサージとは厳密にいえば、あんまマッサージ指圧師が行う施術のことですが、広い意味では身体各部の筋肉をもんだりさすったりする施術を指します。こうしたマッサージは基本的に、疲労回復やリラクゼーションを目的としています。血流がよくなることで筋肉の凝りがほぐれたり、緊張がとれて体が楽になったりという効果はあります。

(中略)

それでは「脳卒中後の麻痺を改善するリハビリ」とは、何を指すのでしょうか。
それはリハビリの専門職である理学療法士、作業療法士らが行う施術です。こうした専門職は、その人に起きている麻痺の原因にさかのぼり、そこから障害を取り除くためにさまざまな手技や訓練を施していきます。だから、麻痺が良くなるのです。
少し紛らわしいのですが、理学療法士らがマッサージのような手技を行うこともあります。これは固まった筋肉や関節をほぐし、動きの学習を行いやすくするための準備です。疲労回復やリラクゼーションのマッサージとは、まったく意味が違うので覚えておいてください。

出展:早見泰弘(2018).『誤解だらけの脳卒中リハビリテーション』 幻冬舎メディアコンサルティング

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