改善症例 言語リハビリ
思った言葉がでなかったのが言葉がでやすくなって、会話ができるようになった
80代男性/脳梗塞/失語症、発語失行、高次脳機能障害
カウンセリング付
脳梗塞リハビリセンター
特別体験プログラム
ご利用者さまデータ
年代 | 80代 |
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疾患名 | 脳梗塞 |
発症からの期間 | 1年7か月 |
症状 | 失語症、発語失行、高次脳機能障害 |
当センター通所期間 | 1年 |
リハビリ目標 | もっとしゃべれるようになる |
ご利用メニュー | 言語リハビリ |
当センター通所回数 | 57回 |
リハビリ記録
ご利用までの経緯
- H28.7.15心原生脳梗塞発症。
- 急性期に1カ月、回復期に4カ月入院。
- 言語聴覚療法を受けられていた。
- H28.1.8より当センターにて週1回、言語聴覚療法を開始。
初回体験時の状況
- 聴理解は単語・短文で8割程度の理解。
- 難しい内容になると理解が困難。
- 読む側面は他の側面に対して保たれていた。
- 書字命令の複雑なものになると困難。
- 書く側面は意味と字が結びついておらず、書字の得点が単語レベルから低かった。
- 聴覚的に提示した単語はかな、漢字が7~8程書けるが、短文になると書けない状態。
リハビリ内容
- 発語失行、失語症により思った言葉がでない、違う言葉がでてしまう、書けないということに対して、意味と文字とのマッチング、かなの書字・音読訓練、また、聴理解の訓練を行いました。
- 話す機会が少なく、失語症によりコミュニケーション意欲も低下していたので、ご近所のかたとの挨拶や家族との交流を通じてコミュニケーション向上にも取り組みました。
リハビリの結果
- 発話の呼称、動作説明、漫画の説明が改善し、当初の目的である会話が少しずつできるようになった。
- 読む側面では、書字命令の改善が見られた。
- 書く側面においては、単語の書字、耳から聞いたかな一文字、単語の書き取りの改善がみられた。
- 発話呼称が10%→40ほどに改善、動作説明が20%~50%に改善、漫画の説明が20%~60%に改善。
担当セラピストのコメント
発語、書字ともに失語症、発語失行ともに障害されていいたため、家族とのコミュニケーションをとることが難しく、ご本人も伝えたいことが伝えられずにいました。
発話に改善により、散歩の際のちょっとした挨拶や会話ができるようになり、家族ともふいに話す機会が増えるなどコミュニケーションをとれるようになり、笑顔が増えました。
発語失行の改善と失語症の単語レベルや短文レベルの発話の改善、書字を通じた言語機能の改善によるものと考えられます。