改善症例 身体リハビリ
車いす中心の生活から、ひとりで立ち上がったり、歩けるようになった
60代男性/脳梗塞/右片麻痺
カウンセリング付
脳梗塞リハビリセンター
特別体験プログラム
ご利用者さまデータ
年代 | 60代 |
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疾患名 | 脳梗塞 |
発症からの期間 | 1年 |
症状 | 右片麻痺 |
当センター通所期間 | 10か月 |
リハビリ目標 | 屋内歩行自立 |
ご利用メニュー | 60日間改善リハビリ |
当センター通所回数 | 38回 |
リハビリ記録
ご利用までの経緯
- 車いす中心の生活で、ADL(日常生活動作)は食事は自立しているが、その他更衣や整容・移動・入浴は全て介助が必要な状態であり、トイレは一部介助が必要。
- イスなどに座っていることはできるが、立ち上がりから車いすやベッドへの移乗は一部介助が必要。
- 歩行は不可。
- 麻痺側上下肢全般的に浮腫(むくみ)が顕著で、右肩関節に痛みがあった。
初回体験時の状況
- 回復期病院退院後、特別養護老人ホームへ入所。
- 外来受診している病院のドクターより当センターを紹介され、退院2日後に本社を介して体験の申し込みをいただく。
- 2017年3月に体験されるが、その後肺炎発症にて入院。
- 退院後、週1回のリハビリから開始し、9月より週2回の頻度に増やしてリハビリしていった。
リハビリ内容
- まずは立ったり座ったりする動作の介助負担の軽減と、自立に向けてリハビリを進める。麻痺側手足の浮腫(むくみ)がひどく、その改善も並行して進めていった。
- 糖尿病からの腎不全や網膜症を合併しており、塩分・水分・糖分の摂取制限がDr.より指示が出ていたが、適切なコントロールが行われていない場面も見られたため、それらの指導を家族含めて行っていった。
- リハビリを進める中で、徐々に身体の耐久性が向上し、麻痺側の手脚が自分の意思で動かせるようになり、足の安定性も向上し、リハビリ開始から1ヶ月ほどからは、手放しで立った状態の維持ができるようになってきた。
- 2か月後には手放しでの立ち上がりが可能となり、4か月後には屋内での杖歩行が見守り下で可能となり、見守り付きでトイレ内でズボンの上げ下げをすることが可能になった。
リハビリの結果
- 車いすはまだ並行して使用しているが、自宅内では杖歩行を開始できるようになった。
- ADL(日常生活動作)は、更衣・入浴は一部介助、移動は見守り、立ったり座ったりする動作や車いすへの移乗は自立してできるようになった。
- 麻痺側の浮腫も軽減した。
- 歩行時の麻痺側の脚の振り出しがスムーズになった。
- 麻痺側の腕の動きに関してはまだ意図したように用いることができないものの、腕を伸ばす動作は改善がみられており、寝た姿勢での空間認識能力は良くなってきた。
担当セラピストのコメント
当初肺炎発症直後からのリハビリ再開であり、廃用も加わってしまったことで体力が大きく低下している状態でした。そのため、開始から2ヶ月ほどは経過を追いながら週1回のリハビリを進めていき、体力がついてきたところで週2回の介入に変更していきました。
体力に問題はあるものの、本人のモチベーションは非常に高く、リハビリに対しても意欲的でしたが、廃用・糖尿病・血圧高値などからリハビリ量が過剰にならないように注意する必要がありました。また認知機能が低下していたため、家族指導も行っていきました。
具体的には、在宅生活で転倒に注意していただきながら、自主的に行える部分・見守りが必要な部分・介助を必要とする部分をお伝えし、寝ている状態が多かった自宅生活において自発的に動いていける場面を増やしていきました。
また、在宅にて訪問リハビリサービスをご利用されていることから、当センターにて行った施術内容、動作時の注意事項を本人様・ご家族様に説明し、在宅生活においても反映していただくことで、訪問リハビリサービスとの連携を図りました。