【リハセンナレッジ】病後の運転再開について知りたい② 運転再開のために『脳梗塞リハビリセンター』で出来ること

脳梗塞リハビリセンターでは、言語聴覚士による「言語聴覚療法」 で運転再開のための「評価」や「リハビリ」を行っています。評価に基づき、個人に合わせたリハビリ、トレーニングのメニューを組み、あなたを「運転再開/免許更新」のゴールへと導きます。


 




◆Q1: 5か月前に脳梗塞になりました。トラブルなく運転再開ができるか不安です。『脳梗塞リハビリセンター』でどんなサポートが受けられますか?


 


A: 運転再開を希望される方は、まず、 <関連記事>【リハセンナレッジ】病後の運転再開について知りたい①内の「運転再開までのステップ」 をご確認いただき、主治医の受診、免許センターへの問い合わせなど「運転再開/免許更新のための諸手続きの準備」をご自身で、また、ご家族とともにすすめましょう。


脳梗塞リハビリセンターでは、認知神経心理学のプロフェッショナルである言語聴覚士による「言語聴覚療法」コースにて、自動車の運転のために必要となる脳の機能の検査や評価を行っています。


運転再開のためにリハビリが必要な方には、ご希望をうかがったうえで、その人に合わせたオーダーメイドの訓練メニューを作成し、リハビリテーションを行います。


病院での高次脳機能評価やドライブシミュレーターの訓練、そして、免許センターでの適性検査に備えて、『脳梗塞リハビリセンター』スタッフが一体となってあなたの目標の達成をサポートします。


 


◆Q2:リハセンの運転再開のための「言語聴覚療法」ではどんなことをするのですか?


 


A: 運転再開をお考えのご利用者様のために、脳梗塞リハビリセンターの「言語聴覚療法」コースでは主に次の4つのプログラムを展開しています。


 


『脳梗塞リハビリセンター』の運転再開にまつわる4つの基本プログラム ★ 


① 車の運転のために必要な「機能の評価」


運転再開をご希望される方には、はじめに、神経心理学的検査を実施します。認知症、半側空間無視、注意と処理速度、構成能力、遂行機能など、車の運転に必要な機能の評価を行います。


★これらの評価のために、言語聴覚療法「1回60分間×2回」の施設内リハを受けていただく必要があります。(評価のみ2回の受講も可能です)


 


② 車の運転のために必要な「注意機能」「情報処理能力」を高めるリハビリ


言語聴覚士とのマンツーマンによるコミュニケーションで、「瞬時の判断能力」「思った・考えただけでなく身体で反応ができるか」「注意の切り替え」「並行して複数作業を行うマルチタスク能力」などを養うリハビリを行います。


 


③ 安全運転のための「危険予知トレーニング」を実施


「ここで人が道に飛び出してきそうだ」「この場面ではどんな危険が潜んでいるか」など、道路交通における危険を事前に予測し、適切に対応することにより交通事故を未然に防止するトレーニングを、映像等を使って訓練します。


 


④ 自宅でできる 自主トレのサポート


個々の課題に合ったオリジナルのプリント、トランプなどご家庭にあるツールを活用したご自宅でできるリハビリ課題、ご家族向け自主リハビリを指導します。


はじめに、上記 ① 車の運転のために必要な「機能の評価」での検査と評価で「利用者様の得意なこと/不得手なこと」を見極め、運転再開に向けて伸ばせる機能の向上を図るとともに、苦手なことはなぜ苦手なのかを正確に評価したのち、運転再開のためのベストなリハビリ計画をご提案、実施させていただきます。


 


このほか、「車の乗り降り」「運転するときの身体の使い方」など、身体リハビリと連携したトレーニングをご希望される方は、「60日間改善プログラム(身体リハビリ)」の時間内での訓練も可能です。


 


 


◆Q3:『脳梗塞リハビリセンター』に2か月間通ったら、運転を再開してもよいですか?


 


A: 脳梗塞リハビリセンターは“医療機関”ではないため、運転再開の判断は行えません。ですので、リハセンの「言語聴覚療法」コースを修了したのみでは運転を再開することは不可だとお考えください。


運転再開の許可は主治医が判断し、都道府県公安委員会(お住いの都道府県の免許センター)が運転再開の可否を決定します。


 


◆Q4:『脳梗塞リハビリセンター』の言語オンラインリハビリを受けています。オンラインの「言語聴覚療法」の時間にも運転再開の「評価」を行ってもらえるのですか?


A: 正確な評価は脳梗塞リハビリセンターの施設内で、言語療法士と対面形式で行う必要があります。運転評価をご希望の方は言語オンラインリハビリ受講時に担当スタッフまでご相談ください。


<施設内リハビリについて>
脳梗塞リハビリセンターでは、感染症予防対策実施の上、言語聴覚士によるリハビリを行っております。
Stリハ1


 


◆Q5:『脳梗塞リハビリセンター』の「60日間改善プログラム(身体リハビリ)」の時間内に、実車で公道を走行する運転訓練もお願いできますか?


A: 「60日間改善プログラム(身体リハビリ)」の時間では、ご利用者様にご用意いただいた実車を使い、車を安全な位置に停止した状態での「車の乗り降りの練習」「運転のためのハンドルやシートの位置のセッティング方法」「運転時の身体の使い方」など、運転のために必要な身体機能の訓練を行うことが可能です。ご希望の方は担当スタッフにご相談ください。


なお、脳梗塞リハビリセンターでは、「スタッフが車に同乗し、ご利用者様が公道を運転する訓練」や「実車評価」は行っておりませんのでご了承ください。


実車や教習車を使った運転技能の評価、運転技能の訓練は自動車教習所に相談するとよいでしょう。


 


◆Q6: 医師から「運転してもよい」と言われましたが、家族が猛反対しており困っています。『脳梗塞リハビリセンター』で説得してもらえませんか?


A: 医師の運転許可があり当事者ご自身が運転を切望されていても、ご家族が運転再開に対して強く反対している場合は、スタッフからご家族へ「運転再開へのご協力」を仰ぐようにお願いすることは難しいといえます。


運転再開には当事者の病前の運転行動、性格や個性、ライフスタイルを良くご存知の、ご家族のご理解・ご協力・ご支援がとても大切になります。


 


◆Q7:運転再開の評価やリハビリが行える『脳梗塞リハビリセンター』の場所を教えてください


A: 「言語聴覚療法」コースを実施している店舗をご利用ください。


現在通われている店舗に「言語聴覚療法」コースの実施が無い場合は、ご利用の店舗で「60日間改善プログラム(身体リハビリ)」コースを続けながら、近隣の脳梗塞リハビリセンターの「言語聴覚療法」コースや、「言語聴覚療法(単発)」で運転再開のための検査や評価を受けることもできます。まず「評価」のみを受けたい方も、担当のスタッフまでお気軽にご相談ください。


■脳梗塞リハビリセンター施設一覧:
https://noureha.com/facility/


提供メニューから「言語リハビリ」のアイコンがある店舗をご利用ください


 


◆Q8:脳梗塞リハビリセンター「言語聴覚療法」コースの料金を教えてください


A: プログラムと料金は次の通りです。


◆施設内リハビリ
● 60日間改善リハビリ <失語>
全16回・週2回(1回60分)/ 運転評価をご希望の方は 計2回含む
140,000円 (税込 154,000円)


● 言語聴覚療法 [運転検査・評価のみ]
全2回 (1回60分) 20,000円(税込 22,000円)


● 言語聴覚療法(単発)
1回60分 10,000円(税込 11,000円)


 


◆言語オンラインリハビリ(運転検査・評価は行っていません)
●評価コース (まずはご自身の状態を把握したい方向け)
60分×3回 24,000円(税込 26,400円)


●改善コース (評価に加えて訓練を行い、改善を目指す方向け)
60分×10回 80,000円(税込 88,000円)


 




安全な運転再開を目指し、『脳梗塞リハビリセンター』等で受けるリハビリとともに、自宅でできる「自主トレ」を積極的に行っていきましょう。『脳梗塞リハビリセンター』では、最善の自主トレメニューをご提案できます。おひとりで、また、ご家族と共に楽しく続けられるトレーニングをご指導していますので、ぜひご相談ください。


◆Q9:自宅で行ってもよい「運転の練習」はありますか?


A: 運転免許の更新前の期間中で医師と公安委員会による運転再開の許可が下りていない方、運転免許更新の拒否・保留、運転免許の取り消し・停止の処分を受けている方は、公道での運転や運転の練習は絶対に行わないでください。


自宅の私有地内の安全な場所に車を停止させた状態で「車の乗り降り」「シートベルトの着脱」「シートポジションやリクライニングの操作」「計器の位置確認や操作」の練習などは行い、自家用車に慣れておくとよいでしょう。


 


★エンジンをかけずに停車した状態で行う練習の例:


車のドアを開け、座席への乗り降り


運転席に座り、シートベルトの着脱、アクセルとブレーキペダルの位置の確認、シートの高さとリクライニングの設定、ハンドルの高さやミラーの調整、ウインカーやワイパーの位置、計器やシフトレバーの位置と操作方法などを確認


給油口の位置の確認


安全で快適な運転のための各種アクセサリーの準備(ドリンクホルダーの設置など)


 


★安全に停車した状態でエンジンをオンにして行う練習の例:


<注意:ハンドブレーキのレバーを引き上げきった状態で行いましょう。また、不必要な長時間のアイドリングは止めましょう>


イグニッションスイッチのオン/オフ


エンジンキーをシリンダーに挿し、エンジンをオン/オフ


アクセルとブレーキペダルを踏みこむ/ペダルから足を離す動作


ウインカーの操作


ハンドルの保持、回旋の操作


ドア、窓の開閉


ナビゲーションシステムの操作方法の確認


このほか、自家用車の定期的なメンテナンス、洗車の方法、車検証の有効期間などもしっかりと確認しておきましょう。


身体に麻痺がある方の場合、ボンネットを開けてエンジンルーム内を確認する作業は難しく危険ですので、ご家族やカーディーラー、ガソリンスタンドなどで点検をお願いしましょう。


 


◆Q10:車を使わずに、自宅内でできる自主トレはありますか?


A: 脳梗塞リハビリセンターでは、運転再開を目指すご利用者様のお身体と高機能機能の状態を毎回の施設内リハビリで評価・確認し、ご自宅の環境・ライフスタイルに合った最善の機能改善自主トレーニングが行えるよう、「プリント課題」をはじめとした「ご自宅でできるリハビリメニュー」を豊富にご用意しています。


Stリハ資料


★自主トレ用プリントの課題(例):


・注意機能の改善を目指す、同時配分課題や切り替え課題
・情報処理能力の改善を目指す、タイム測定の課題
・とっさの判断能力を高めるためのトランプ課題


※ご家族様の協力のもと行えるとより効果も期待できます


タイム測定の課題は、毎回の測定数値により現状を把握することができ、達成率が一目でわかることから機能改善のモチベーションアップにつながる自主トレの一つです。


さらに、ご自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンを使ってできる「運転危険予知トレーニング」(静止画、動画)もご紹介しており、ご利用者様から「ゲーム感覚で楽しくリハビリができる」と大変好評をいただいています。


世界中のご家庭で親しまれている「トランプ」や「オセロ」は、上肢を動かしながら遊べるシンプルなレクリエーション用品といえます。ご家族と共に楽しみながら認知機能、身体反応力の向上を図ることができ、ご自宅での自主トレにおすすめです。


 


◆Q11:家族や友人に手伝ってもらってできるリハビリがあればやりたいのですが


A: 病前の運転を知っているご家族・ご友人にご協力をあおぎ、上記
『Q9:自宅で行ってもよい「運転の練習」はありますか?』
のアンサーにある練習項目の、見守りやサポートをいただくとよりよいと思います。


また、将来運転したいと考えている車(自家用車など)をご家族やご友人に運転してもらい、ご自身は助手席に座り、運転者による計器の操作を視覚的に確認したり、自宅周辺の道路情報や目的地へのコースを覚えたり、車庫入れのテクニックを再確認するのはとても良いことです。運転再開時に向けてイメージトレーニングを行っておくとよいでしょう。


 


 


★【関連記事を見る】


病後の運転再開について知りたい①


 




回答者プロフィール


■ 脳梗塞リハビリセンター
事業部 理学療法士
鶴埜 益巳

Tsuruno


職歴:
1997年4月 横浜市総合リハビリテーションセンター 入職(地域サービス室 理学療法士)
1999年4月 足利赤十字病院 入職(リハビリテーション科 理学療法士)
2002年4月 足利短期大学 兼務入職(リハビリテーション看護学 非常勤講師)
2005年4月 高知医療学院 入職(理学療法学科専任講師)
2012年4月 おおさか循環器内科生活習慣病クリニック 入職(理学療法士)
2015年7月 国立がん研究センター中央病院 入職(骨軟部腫瘍・リハビリテーション科 理学療法士)
2018年7月 (株)ワイズ 脳梗塞リハビリセンター入職(事業部 理学療法士)


会員:
社団法人日本理学療法士協会正会員
社団法人東京都理学療法士協会正会員
日本認知神経リハビリテーション学会理事
主な活動実績:
臨床判断学入門、協同医書出版、2006(部分執筆)
認知運動療法研究、2008・2009・2010・2011(全て特集記事)


 


※この記事は、鶴埜先生及び脳梗塞リハビリセンター所属の言語聴覚士による監修の元作成されました。


 




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