mediVR カグラ リハビリ

仮想現実(Virtual Realityバーチャルリアリティ、VR)を使ったリハビリとは?

仮想現実(Virtual Realityバーチャルリアリティ:以下VR)技術を応用したリハビリテーション用医療機器が注目を集め始めています。

その一つである『mediVRカグラ』は、VRを臨床に応用し、姿勢バランスと二重課題型の認知能力(Dual Task=同時に二つ以上の課題を認識して対処する能力)を定量的に測定・評価して適切なリハビリテーションを行うための医療機器として開発されました。脳梗塞リハビリセンターでは、医療現場でも高い評価を得ているとされる本機器をセンターに導入し、ご希望の方が体験いただけるようにしてまいります。

※『mediVRカグラ』について
仮想現実(virtual reality, VR)技術を応用したリハビリテーション用医療機器。
姿勢バランス及びDual-task型の認知能力を鍛えて生涯現役社会の実現へ寄与することを目的に作成された。医療現場から高い評価 (Hara M, et al. Prog Rehabil Med 2018;3:20180016)を得ている。経済産業省主催ジャパンヘルスケアビジネスコンテスト2018年グランプリ受賞作品。2019年2月4日、PMDAに正規版の医療機器として承認受理された。

『mediVRカグラ』を利用したリハビリ

『mediVRカグラ』を使用したリハビリは、1回およそ約20分のトレーニングメニューとなります(カウンセリング・セッティング含め30分)。
利用方法は極めて簡単で、ヘッドマウントディスプレイをつけて、仮想現実(VR)空間で展開されるゲーム形式のトレーニングを行います。

最初に、利用者毎の可動域を確認し個別にプログラム設定するため、脳梗塞などの後遺症による片麻痺の方もご利用いただけます。
そして、利用者の方がみることのできる空間では、遊び要素を取り入れたゲームが展開されます。楽しみながら、手元のコントローラーを動かして仮想空間内のボールをキャッチしたり、アイテムを採取するうちに、可動域が広がったり体幹が鍛えられたりします。結果的に車椅子での姿勢保持や、歩行などに必要なトレーニングが行えます。

どんな方に向いているか

  • 歩行ができない(脳梗塞などの後遺症、加齢、その他)、うまくバランスをとれない、つまずきやすい
  • 座位保持を長時間できない
  • 手の上げ下ろしができない 等

※利用にあたっては、事前に、理学療法士らセラピストがカウンセリングの上、適用可能かを確認いたします。目安としては短時間でも座位保持が可能な方が対象となります。カウンセリングおよび体験は事前予約が必要です。

なぜVRなのか。「リハビリを楽しむ」

『mediVR(メディブイアール)カグラ』では、医学的に重要な運動機能や姿勢バランス、認知機能などの測定を正確に行うことができますが、それらはあくまで水面下で行われており、実際の測定空間においては、被験者は単にゲームをしているようにしかみえないようになっています。

「遊んでいたらいつの間にか●●できるようになった」というように、リハビリにおいて単調になりがちな反復練習を楽しんで行えるようになっています。

また、セラピストと対面で行うリハビリだけでは補完しにくい二重課題型の認知能力(Dual Task=同時に二つ以上の課題を認識して対処する能力)を鍛えるトレーニングがVRを用いることで、安全に、楽しみながら行えるというメリットもあります。

『mediVRカグラ』開発に関わる医師

原 正彦

株式会社mediVR
代表取締役社長

原 正彦, MD, PhD

島根大学医学部医学科卒業
大阪大学で学位取得
循環器内科専門医

患者さんによりよい医療を提供したいという思いから、学術的活動に加えて、役に立つプロダクトの創出に携わってきました。

『mediVRカグラ』を用いて、多くの方に楽しみながらリハビリに継続的に取り組んでもらいたいと思っています。

『脳梗塞リハビリセンター』は、利用者さんのニーズに沿ってパーソナライズしたリハビリを提供している施設であり、技術力と向上心のあるセラピストがいらっしゃるので、この新しいテクノロジーをうまく取り入れてよりよいリハビリ提供につなげてくれると確信しています。

また、今後も大きく拡大されていかれるということで少しでも多くの方に機会をとどけるよきパートナーと考えております。

カウンセリング付

脳梗塞リハビリセンター
特別体験プログラム

5,500円(税込)