【リハセンナレッジ*コラム】リハビリでよく使う用語集:第8弾「高次機能障害とは??」②

こんにちは!リハビリお役立ち情報のコラムを担当しているスタッフJSです。


今回は「リハビリでよく使う用語集」の第8弾「高次機能障害とは??②」です。


 


前回は、高次脳機能障害の中で最も多いとされている「言語障害」について書きましたが、今回はその他の高次機能障害の症状とその特徴についてご紹介します。


 



  • 記憶障害……ものの置き場所を忘れる、同じことを何度も質問する、新しい出来事を覚えられない、など

  • 注意障害……ぼんやりしてミスが多い、集中力が保てず作業を長く続けられない、2つ以上のことを同時に行うと混乱する、など

  • 遂行機能障害……料理など知っているはずのことの手順がわからなくなる、自分で計画的にものごとを実行できない、など

  • 社会的行動障害……行動や感情のコントロールができない。すぐに興奮し、暴力や暴言を放つ。思い通りにならないと大声を出す。自己中心的な行動をとる、など。       


 


高次脳機能障害とは、言語、発話、思考力、記憶力、感情などを司る脳の重要な機能に障害が起きている状態です。


にもかかわらず、歩くなどの身体機能がある程度回復すると、「不便だけれど生活はできる」と判断され、退院後の支援がほとんどないことも少なくないようです。また、高次脳機能障害でも、程度が軽いと認知症や加齢に伴う症状と間違われることも多く、ご本人もご家族も気づかないまま退院し、自宅に戻った後、説明のできない違和感を覚えながら、なんとか生活しておられる方々も多いようです。


高次脳機能障害は認知症とは違い、発症から時間が経過していても、集中的な専門リハビリを行うことで長期にわたって回復することが確認されています。また、社会生活に即した対応を身につけることもできます。ですので、病前と性格や行動が違うと感じることが多いようであれば、改めてかかりつけの病院や脳梗塞リハビリセンターなどにも相談してみてください。


 


私自身も脳梗塞になり高次機能障害を抱えていますので、コラム形式で症状やその症状に対しての自分なりの向き合い方について紹介を続けていきたいと思います。


お読みいただきありがとうございました。


 


 




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