リハビリメモ:EPISODE➂ うれしい気持ちと不安が入り混じる退院

最初は身体の動きが悪く、体調も優れなかった回復期病院での生活も、3ヶ月ほど経つとそこでの生活にも慣れ、身体の状態も上向いてきて、快適になっていきました。毎日のリハビリはもちろん大変でしたが…。


 


しかし、前回のコラムでご紹介したように、回復期病院は、入院できる期間が決まっているため、退院予定の2か月前くらいからは退院後を見据えたリハビリに内容が変化していきました。


歩く練習や動きが悪くなってしまった手の運動ももちろんですが、杖を使った歩行練習や、椅子・ベッドなどからの立ち上がり/座る練習、着替えや食事を1人でできるようになる練習など、より実践的なものとなっていきました。


 


この頃から、退院後に使用する杖や車いす・補装具の選定や、家では住居の改造(手すりの設置や玄関の改修など)をはじめました。


また、退院後の生活の相談も始まります。


仕事はどうするのか?


退院後のリハビリはどうするのか?


家での生活はどのように変化するのか? 等々…


退院できるという喜びと不安が入り混じり、精神的に不安定な時期でした。


 


そして、退院当日。


約半年間、夜寝ているとき以外はほとんどの時間見守ってくれ、絶望の中に光を見出してくれた病院のスタッフの皆さまとの別れは本当に辛く、たくさん、たくさん泣きました。


 


無事に退院し、始まった新しい生活は、イメージしていた以上に大変なものでした。


続きはまた次回ご紹介いたします。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 


MEMO:



  • 医療ソーシャルワーカー(MSW):病院の退院に際して、主治医をはじえ、理学療法士らセラピストと連絡調整を行いながら、退院時期や使える介護サービスなどを確認し、在宅復帰へ向けた支援をしてくれるスタッフが病院にはいます。


 




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