「6か月を過ぎたら改善しない」は古い常識

- “6か月を過ぎたら治らない”と言われ、諦めかけていませんか?
「6か月の壁」という誤解
発症後半年を過ぎると改善しない、という「6か月の壁」。
『脳梗塞リハビリセンター』のご利用者さまにも、医師に発症から半年くらいの間に、麻痺などが残った心身の状態について「これ以上は治りません」「一緒このままです」と告げられた、という経験の持ち主も少なくないようです。しかしなぜ「6ヶ月」なのでしょうか。
この数値の出どころについては、、いくつかの説があるようです。脳卒中の後遺症は、発症後の数か月間でリハビリによって大きく回復することが珍しくないこと、しかし時間が経過して改善の度合いが少なくなること。また、脳梗塞や脳出血で血流が途絶えると脳の障害を負いますが、治療によって血流が再開してから脳の状態が安定するまでに半年から1年ほどかかると言われており、その間は傷ついた脳の回復と並行した“自然回復”のピークが発症後数か月間に集中することなどです。
しかし実際には、発症後6ヶ月を過ぎて「生活期」に入ってからも改善の可能性はあります。リハビリの継続により徐々に機能回復する方々が多くいらっしゃるのです。
ガイドラインの変化
実際、日本リハビリテーション協会が示す脳卒中ガイドラインは2015年に6年ぶりに改訂され、その中では、維持期(生活期)にリハビリを行うようすすめる推奨レベルが引き上げられました。なかでも、筋力・体力・歩行能力をリハビリを通じて高めて社会参加促進やQOLの改善を図ること、また個々の障害・ニーズに対応したオーダーメイドのリハビリが重要とされています。
制度と「6か月の壁」
実は、医療保険で受けられるリハビリに日数制限ができたのは、介護保険施行後の2006年以降に過ぎません。それまでは退院期限に迫られることなく、6ヶ月を過ぎてもリハビリを継続していた方たちもいたのです。しかし国が医療費の多くを負担している日本では、一人の患者さんの治療・リハビリが長引けば、それだけで税金が多く使われることになります。そこで「6ヶ月」という一定の区切りを設けて患者さんを退院させ、リハビリのステージも次の段階に移す、という形が一般化しました。この制度的区切りが「6か月までは回復が望めるけれど、それを過ぎると改善は難しい」という“(つくられた)常識”が、広く醸成されていったのかもしれません。
生活期リハビリの成果
2018年3月に行われた日本脳卒中学会で、当施設のリハビリに効果について発表を行いました。脳梗塞や脳出血による後遺症があり、発症からの期間が1年未満から10年以上まで幅広い方を対象にした調査結果では、当施設での60日間の集中的リハビリで81%が機能改善を確認。
「6か月の壁」はあくまで通説であり、正しい取り組みで乗り越えられる可能性があります。
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