
下肢装具のタイプ:その特徴と作成方法・メンテナンス~装具を外したい方のリハビリまで解説
この記事では、主に脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の生活期で使用されることの多い下肢装具のタイプ、下肢装具のタイプ、その特徴と作成方法・メンテナンスから装具を外したい方のリハビリまで解説します。
(最終更新日:2024年9月6日)
下肢装具のタイプと特徴
脳卒中後遺症により身体に麻痺などの機能障害が残った方が生活期(維持期)で使用する下肢装具のうち、代表的な5つの短下肢装具のタイプと特徴 を解説します。日常生活をサポートする大切な下肢装具について理解を深め、安心・安全に装具を使用していきましょう。
※「AFO」(ankle-foot orthosis / エーエフオー)は「短下肢装具」の略称です。
① シューホーン
●タイプ別分類:プラスチックAFO
●素材と構造:ポリプロエチレンやオルソレンなどの樹脂材料を用い足関節の安定性の向上を目的とした短下肢装具。石膏ギプスを用いて足の型取りを行い、プラスチックで成型して製作します。
●特徴:
・足関節の安定性とコンパクト性のバランスの良いプラスチックAFOです。足関節後部のプラスチック部分をトリミング加工することで矯正力の調整が可能です。
・足にぴったりと合うオーダーメイドの装具に仕上がるため、コンパクト性が高く、シューホーンを装着したまま靴(一部の革製のビジネスシューズやスニーカー等)を履くこともできます。
●主な適応症例:
・腓骨神経麻痺等による下垂足
・脳卒中後片麻痺による中程度の痙性(重度の痙性、足部変形、足関節拘縮を除く)
・軽度の内反尖足
●基本機能特性:コンパクト性 〇 / 支持性 △
●耐用年数:1.5年
② タマラック
●タイプ別分類:プラスチック AFO / 継手付き
●素材と構造:
・歩行能力の向上を目的に、下腿部を支えるプラスチックと足部を支えるプラスチックをウレタン製の継手でつないだ継手付き短下肢装具。つま先を持ち上げるように働く継手や、足関節の角度を制限する機能を持った継手など、さまざまな継手が選択できます。
継手の内部には伸長が少ないタイプのワイヤーが入っており、継手部の強度と耐久性に優れた下肢装具です。石膏ギプスを用いて足の型取りを行い、プラスチックで成型して製作します。
●特徴:
・トイレ動作、立ち座り、段差昇降など生活様式に合わせた動き(足関節背屈、股関節伸展)をサポートするAFOです。
・背屈(つま先を持ち上げる)方向の可動域を阻害しないため、足関節に自由度のあるAFOです。下腿部後方にプラスチックによるストッパーを作成することで底屈制限が可能です。(背屈補助ができるタイプもあります)。
●主な適応症例:
・腓骨神経麻痺等による下垂足
・脳卒中後片麻痺による軽度の痙性(重度の痙性、足部変形、足関節拘縮を除く)
●基本機能特性:コンパクト性 △ / 背屈フリー ○ / 底屈制限 ○ / 支持性 △
●耐用年数:1.5年
③ オルトップAFO
●タイプ別分類:プラスチック AFO
●素材と構造:
シューホーン等のプラスチックAFOの製作技術のノウハウを生かし作られた、軽量かつ厚みが薄くコンパクトながらも背屈方向への矯正力を確保した短下肢装具。
●特徴:
・足を持ち上げている時につま先が下がらないようにサポートします。
・リング付きストラップにより足首に適度なホールド感があり、足首の安定性が得られます。
・コンパクト性が高く、装具を着用したままさまざまな靴(ビジネス用の革靴、スニーカーなど)を履くことが出来ます。
・「規格品」(既製品。サイズの選択が可能)と、足の型取りを行いオーダーメイドで製作するタイプが選択できます。
●適応症例:
・腓骨神経麻痺等による下垂足
・ごく軽度の内反・尖足
■オルトップ AFOのバリエーション:
オルトップAFOよりも高い支持性を求める方のために、次の2つのバリエーションが用意されています。
◆ オルトップ AFO-LH :
・「オルトップ AFO」の良さを引き継ぎながら下腿部の高さを高く、足底を長くすることで矯正力を高めたタイプ。
・適応症例: 腓骨神経麻痺等による下垂足、脳卒中後片麻痺による軽度の痙性(重度の痙性、足部変形、足関節拘縮を除く)
◆ オルトップ AFO-LH プラス:
・「オルトップ AFO-LH」よりも、さらに下腿部の高さが高く、足長はつま先までの長さがあり、シューホーンと同等の機能を持つタイプ。
・適応症例: 腓骨神経麻痺等による下垂足、脳卒中後片麻痺による中等度の痙性(重度の痙性、足部変形、足関節拘縮を除く)
●いずれのオルトップ AFOも「規格品」と、足の型取りを行いオーダーメイドで製作するタイプが選択できます。
●基本機能特性(オルトップ 全3タイプ共通):コンパクト性 ◎ / 支持性 △
●耐用年数:1.5年
④ 金属支柱AFO (両側支柱AFO 靴型装具タイプ)
●タイプ別分類:金属製 AFO (ベルト・ストラップ・靴は天然皮革または合成皮革を使用)
●素材と構造:
より大きな矯正力を必要とする場合に使用する短下肢装具。靴の中に金属のプレートを埋め込み、そのプレートと下腿部分をつなぐように金属の支柱が取り付けられています。金属製のため、強い力が加わっても装具の変形(たわみ)が起こりにくいメリットがあります。足関節矯正用のストラップを用いて足関節の内反・外反の矯正や踵の浮きを押さえることができます。
●特徴:
・プラスチック製に比べて重量が重くなりますが、強固な制御が可能です。
・用途に応じていろいろな足継手を選択できます。足部の変形が大きい場合や、足関節の内反・外反が強くプラスチック装具では矯正できない場合などに対応することができます。
・「靴型装具タイプ」(写真)は屋外用に適しています。屋内用として「足部覆いタイプ」(つま先の部分は開放された、サンダルタイプ)、足部をプラスチックで作製し上から靴を履けるようにするタイプも選択できます。
●適応症例:脳卒中後片麻痺(重度の痙性、足部変形、足関節拘縮にも適応)
●基本機能特性:コンパクト性 × / 支持性 ◎
●耐用年数:3年
⑤ ゲイトソリューションデザイン
●タイプ別分類:金属製(チタンフレーム)AFO / 油圧式継手付き
●素材と構造:
片麻痺者の歩行分析の結果に基づいて開発された油圧式継手付きの短下肢装具(規格品)。踵接地直後に必要な筋活動を補助するために一瞬で大きな力を発生させられる油圧ダンパーを力源として採用。この油圧式の底屈制動機構により「歩きやすさ」を実現した装具です。
フレームの金属はチタンを採用し、軽さと丈夫さを両立。体に触れる部分には通気性に優れた水分分散パッドを使用し、快適性を向上させています。
●特徴:
・コンパクト性と高いデザイン性を兼ね備えた短下肢装具。装具の上からスニーカーやビジネスシューズなどを履くことができます。
・ゲイトソリューションデザインを使用することにより以下の効用が期待できます。
① 踵接地時の足関節の底屈の動きを油圧により制動することで、安心して麻痺のある足に荷重していくことができ、よりなめらかな体重移動を可能にします。
② なめらかな体重移動により自然な歩容を得ると同時に左右の対称性、バランスのとれた歩容を実現することができます。バランスのとれた歩容を実現することにより、きれいに歩ける、疲れにくい、歩行速度の増加などの効果を得ることができます。
③ 足を振り出す際には戻りバネがつま先を持ち上げる方向に補助をし、理想的な踵接地を実現します。
・内反・外反を制御する効果は低めです。
●適応症例:
・片麻痺、腓骨神経麻痺等
・足関節底屈および内反筋群の痙性が軽度から中等度
・著しい足部の変形や拘縮がない
・立脚相の著しい膝折れや反張膝がない
・制限体重: 70 kg / 装具足部の足長 23㎝ ~ 26㎝
(制限体重90kgまでの「ゲイトソリューションデザインR1」もあります)
●基本機能特性: 底屈制動(調整可能) ◎ / 背屈フリー ◎ / 背屈補助 〇 / 支持性 △
●耐用年数:3年
下肢装具を新しく作る/作り替える「手続きの流れ」
生活期に下肢装具を新しく作る(新調する)/現在使用中の下肢装具を作り替える時の「手続きの流れ」を解説します。
<1> 装具を新しく作る/作り替える目安
■装具のプラスチックのひび割れ、継手部分のひびや部品の欠けなど修理の対応ができない損傷がある場合、また、著しい身体状況の変化によって装具が適合しなくなった時は、装具の「作り替え」をおすすめします。そのまま使い続けると割れたり壊れたりして足を傷つけたり、歩きにくくなり転倒の危険性が高まります。
<2> 装具を新調する/作り替える際の手続きの流れ
下肢装具を新調/作り替えるには、主に3つの方法があります。ご自身のご利用条件に合わせて、【1:身体障害者手帳を利用する】 【2:医療保険で製作】 【3:自費で製作】から、いずれか方法を選び、 手続きをすすめましょう。
次に、3つの方法別に「新調、作り替えを依頼する → 装具を受け取る までの流れ」を解説していきます。
■【1】: 身体障害者手帳 「補装具費支給制度」での製作
- 条件: 身体障害者手帳の交付を受けていること
- 申請手続きの流れ:
◆補装具費支給制度 「新調と作り替え」 手続きの流れ
① お住いの自治体(市区町村)の 障害福祉窓口 または 補装具相談窓口へ問い合わせ、下肢装具製作の申請手続きを行う。
また、申請までに、医師に「補装具費支給意見書」の作成を依頼し交付を済ませておく。
② ①の申請内容に基づき、自治体の相談窓口から自治体が管轄する自立支援相談機関*へ判定を依頼。
*自立支援相談機関/障害者自立相談支援センター
東京都の場合は「東京都心身障害者福祉センター 本所」(新宿区)、
「同 多摩支部」(国立市)]
③ 指定(予約)日時に申請者がお住いの管轄の自立支援相談機関を直接訪問し、支給可否の判定を受ける。
(※ 申請時に提出する、医師による「補装具費支給意見書」により判断する書類判定もあります)
④ 自立支援相談機関が 自治体の相談窓口へ判定書を交付。
⑤ 自立支援相談機関が義肢装具製作会社へ判定通知と見積を依頼。
⑥ 義肢装具製作会社から自治体の相談窓口宛てに見積書を発行。
⑦ 自治体の相談窓口から申請者へ支給決定通知。
⑧ 支給決定の内容に基づき、申請者と義肢装具製作会社が契約を結ぶ。
⑨ 義肢装具製作会社が装具製作を開始(採型、採寸、仮合わせ、など)
⑩ 指定(予約)日時に自立支援相談機関を直接訪問し、完成した下肢装具の適合判定を受ける。
⑪ 下肢装具を義肢装具製作会社が申請者に引き渡し(納品)。申請者は義肢装具製作会社に購入費等を支払い、領収書を受け取る。
- 自己負担額:原則、給付内容の1割
- 補装具費の支払い:
装具購入または修理にかかる費用の原則1割を利用者負担金として申請者が義肢装具製作会社に支払い、残額を補装具費として市区町村が義肢装具製作会社に支払います。ただし、支給対象外の部品や製品は自費となる場合があります。 - 納期:約2か月 程度
※注意:市区町村によって手順(流れ)が異なる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉窓口 または 補装具相談窓口へお問い合わせください。
※補足: 補装具費支給制度については、関連記事「補装具費支給制度を受けるには」をご覧ください。
■【2】: 医療保険での製作
- 条件:
・健康保険、国民健康保険、後期高齢者保健等の被保険者証を有していること
・身体障害者手帳の交付を受けている方は、原則、身体障害者手帳を利用した製作となります。上記■【1】 身体障害者手帳 「補装具費支給制度」での製作をご覧ください。 - 申請手続きの流れ:
① 通院中の かかりつけ病院(医療機関)等へ問合せる。
② 病院にて、医師による確認/医師の指示による装具の処方。
⑤ 病院から、参院している義肢装具製作会社へ製作を依頼。
⑥ 義肢装具製作会社から申請者へ、製作の内容と費用等の「見積」が届く。申請者が確認したのち、義肢装具製作会社が製作をすすめる。型取り、採寸などは病院の外来で行う。
⑤ 病院を通じて、新しい装具を受け取る。修理代金は義肢装具製作会社に直接支払う。
- 自己負担額:原則、1割 もしくは 3割
- 補装具費の支払い:医療保険で「治療用装具」を製作した場合は、義肢装具製作会社に一旦全額支払いをした後に、各保険組合等より審査の上、自己負担率に応じて7~9割が給付されます。
- 納期:約3週間
※注意: 一般的な流れであり、医療機関によっては一部異なる場合があります。
■【3】: 自費での製作、購入
- 条件:
なし(どなたでも自費で製作・購入が可能) - 製作手続きの流れ:
・使用中の下肢装具の購入先(義肢装具製作会社など)をご存知の方は購入先へ「自費で製作、購入したい」旨を直接相談し、新しい装具の製作を依頼しましょう。
・自費での製作・購入を希望する方で、依頼先の義肢装具製作会社が分からない・不明な場合は、「脳梗塞リハビリセンター」の担当スタッフに一度ご相談ください。下肢装具を自費で製作・購入ができる義肢装具製作会社をご紹介することもできます。 - 自己負担額:全額自己負担
- 納期:約1~2週間
◆[参考]自費での製作、購入 : 参考価格と納期 について
下肢装具を自費で購入した場合の、下肢装具の参考価格、納期の例 をご紹介します。
※注意:
・修理、新規作成の料金は年々変動があるため、価格は税込の参考価格・概算です。下記は「川村義肢株式会社 東京本社 修理サービス」利用時の料金(2021年度)をもとに作成しました。
・義肢装具製作会社によってサービスの内容、下肢装具の価格、納期は異なります。詳しくは購入先の義肢装具製作会社までお問い合わせください。
[参考:「川村義肢株式会社 東京本社」下肢装具 (2021年8月現在)資料より]
(1) プラスチックAFO シューホーン型 (オーダー)
(短下肢装具 硬性)
・金額:49,100円~
・納期:2週間(仮合せ含む)
(2) 継手付きプラスチックAFO (オーダー) [タマラック など]
(短下肢装具 硬性)
・金額:57,300円~ (継手による)
・納期:2週間(仮合せ含む)
(3) オルトップ AFO (既製)(
短下肢装具 硬性)
・金額:25,600円
・納期:1週間
(4) 金属製AFO (オーダー) [両側支柱 AFO 靴型装具タイプ など]
(短下肢装具 両側支柱付)
・金額: 77,000円~ (継手による)
・納期:2週間(仮合せ含む)
(5) ゲイトソリューションデザイン (既製)
(短下肢装具 両側支柱付)
・金額:129,700円
・納期:1週間
装具ってこんなに高いの!?という心配を解消する「補装具費支給制度」
■身体障害者手帳をお持ちの方が下肢装具などの補装具を新調・作り替えたい場合は、公的制度「補装具支給制度」が利用できます。原則として、装具購入または修理にかかる費用の1割を自己負担することで補装具(交付・作り替え・修理)の支給を受けることができます。
<1> 補装具費支給制度 を受けるには
下肢装具の作り替え・修理の際に「補装具費支給制度」を利用するためには、次の要件があります。
- 対象者:
身体障害者手帳をお持ちの方。原則として、補装具に対応する障害名が身体障害者手帳に記載されていること。
ただし、身体障害者本人または同世帯のご家族のいずれかが一定所得以上(市区町村民税46万円以上)の場合には、補装具費支給制度による補装具費の支給対象外となります。 - 申請窓口:
申請者の居住地の市区町村 障害福祉(保険福祉課 など) 窓口 または 補装具相談窓口 - 申請手続きに必要なもの:
・補装具費支給申請書(自治体の様式があります。自治体窓口に確認しましょう)
・補装具費支給意見書(医師が記載するもの。事前準備が必要)
・身体障害者手帳
・本人確認書類 (マイナンバーが確認できるもの)
・印鑑(シャチハタは不可) - 費用の自己負担:
原則、給付内容の1割の自己負担があります。ただし、世帯の所得に応じて負担上限額が設けられています。 - 装具の個数:
・補装具費の支給対象となる補装具の個数は、原則として1種目につき1個ですが、特に使い分けが必要と認められた場合は2個とすることができます。
・修理期間中の代替用については支給の対象となりません。
<2> 支給までの流れ
◆補装具費支給制度 「新調と作り替え」 手続きの流れ
① お住いの自治体(市区町村)の障害福祉窓口 または 補装具相談窓口 へ問い合わせ、下肢装具製作の申請手続きを行う。
また、申請までに、医師に「補装具費支給意見書」の作成を依頼し交付を済ませておく。
② ①の相談窓口から、申請内容に基づく判定を、自治体が管轄する 自立相談支援機関* へ依頼。
*自立相談支援機関・障害者自立相談支援センター
東京都の場合は「東京都心身障害者福祉センター 本所」(新宿区)、
「同 多摩支部」(国立市)
③ 指定(予約)日時に申請者がお住いの管轄の「自立相談支援機関」を直接訪問し、支給可否の判定を受ける。
(※ 申請時に提出する、医師による「補装具費支給意見書」により判断する書類判定もあります)
④ 「自立相談支援機関」が 「市区町村の窓口」へ判定書を交付。
⑤ 「市区町村の窓口」が義肢装具製作会社へ判定通知と見積を依頼。
⑥ 義肢装具製作会社から「市区町村の窓口」宛てに見積書を発行。
⑦ 「市区町村の窓口」から申請者へ支給決定通知。
⑧ 支給決定の内容に基づき、申請者と義肢装具製作会社が契約を結ぶ。
⑨ 義肢装具製作会社が装具製作を開始(採型、採寸、仮合わせ、など)
⑩ 指定(予約)日時に「自立相談支援機関」を直接訪問し、完成した下肢装具の適合判定を受ける。
⑪ 下肢装具を義肢装具製作会社が申請者に引き渡し(納品)。申請者は義肢装具製作会社に購入費等を支払い、領収書を受け取る。
- 補装具費の支払い:
装具購入または修理にかかる費用の原則1割を利用者負担金として申請者が義肢装具製作会社に支払い、残額を補装具費として市区町村が義肢装具製作会社に支払います。ただし、支給対象外の部品や製品は自費となる場合があります。 - 納期:約2か月 程度
※注意:
市区町村によって手順(流れ)が異なる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉窓口 または 補装具相談窓口へお問い合わせください。
<3> 補装具費支給制度 利用の注意点
- 「治療用装具」を作りたい時は:
治療や訓練のための「治療用装具」は、補装具費支給制度での補装具費の支給対象とはなりません。
(例:歩行訓練用短下肢装具 など
⇒ かかりつけの医療機関で医師に「治療用装具の製作(作り替え等)」をご相談ください。医師の処方により治療用装具を製作する場合は医療保険の対象となります。
- 再支給(再購入):
・補装具の耐用年数が過ぎると、再支給を受けることができます。
・耐用年数内でも、障害状況の変化等で使えなくなった場合などは、再支給を受けることができます。
・耐用年数が過ぎても修理などにより使用できる場合は修理費の支給対象となります。
- 修理:
補装具費支給制度は下肢装具の製作(新調、作り替え)・購入のほか、修理にも利用することができます。修理の場合も、購入と同様の申請が必要です。
装具のメンテナンスと点検方法
装具を安全に正しく使用するための点検ポイントと、ご自身・ご家族で行う 日々のメンテナンス方法についてご説明します。装具のタイプによってメンテナンスの方法が大きく変わってきますので、ご自身・ご家族が現在使用している短下肢装具の解説欄をご覧ください。
下肢装具の点検ポイント(全タイプ共通)
- 装具は身体に適合していることが大切です。体重の増減や足首の動く範囲が変化すると装具と身体が合わなくなってきます。無理に使用を続けると、足を傷つけたり、歩きにくくなり、転倒の危険性が高まります。
- 使用時に不具合が無くても、耐用年数を超えて使用している場合は、義肢装具会社に点検を依頼しましょう。
次に、下肢装具の3つの素材
【 ①プラスチック 】【②金属】 【 ③チタン製「ゲイトソリューションデザイン」 】 について、それぞれの下肢装具の日々の点検ポイント、メンテナンス方法を解説していきます。ご利用者様が現在ご使用中の装具の解説をご覧ください。
(1) プラスチック AFO(シューホーン、タマラック、オルトップAFOなど)の点検とメンテナンス
◆装着前後の点検 チェックポイント
気になる箇所・症状がある時は、まず、脳梗塞リハビリセンターのスタッフ、装具をおつくりになった時のかかりつけにご相談ください。下肢装具の点検・交換・修理が行える義肢装具会社をご紹介できます。
*ポイントを確認してください
ベルトの接着力(付き具合)が弱くなっていないか?
…ゴミがたまっている場合は、先の細い物(ヘアピンなど)で掃除しましょう。
装具を平らなところに置いた時、装具が独立して立つか?
…立たない場合は、装具にゆがみが生じているかもしれません。点検をおすすめします。
かかと部分にゴミがたまっていないか
…ゴミがたまりやすい場合は装具が合っていない可能性があります。点検をおすすめします。
装具の底の底材が剥がれたり、めくれあがったりしていないか
…はがれや擦り減りがあると滑る可能性があります。交換や修理ができるか、義肢装具会社へご相談ください。
◆次の症状がある場合は修理の対応ができないため、装具の「つくりかえ」をおすすめします。そのまま使い続けると割れて壊れてしまうため危険です。
プラスチック素材特有の「白露化(白い色の濁りがある)」や「白い線」がみられる
プラスチックにヒビが入っている
継ぎ手の部分にヒビが入っている
◆ご自宅でのメンテナンス
・汚れに気づいた時は、早めに、乾いた柔らかい布でふき取りましょう。
・ベルト、ストラップ、継手に付いたゴミやホコリは装着前後のタイミングで取り除いておきましょう。
・装具は靴から取り外し、直射日光を避け温度変化の少ないご自宅内の安全な場所に保管しましょう。
・ 装具のお肌に触れる部分は常に清潔にしてください。お肌に触れるクッション部分 (布や革)、ベルト部分の汚れがひどい場合は、ぬるま湯で湿らせた布などを押し当ててふき取ってください。プラスチック部分も同様です。
・装具の合成皮革や布地に落ちにくい汚れが付着してしまった時は、中性洗剤で押し洗いをして、その後風通りの良いところで陰干しをしてよく乾かしてください。柔軟剤、塩素系漂白剤は使用しないでください。
・オルトップのストラップの縫い目がひどくほつれてしまった場合は、ご自身での補修は行わず、義肢装具会社等へ修理を依頼してください。
② 金属支柱AFOの点検とメンテナンス
◆装着前後の点検 チェックポイント
気になる箇所・異常があれば、まず一度、脳梗塞リハビリセンターの担当スタッフ、装具をおつくりになった時のかかりつけにご相談ください。下肢装具の点検・交換・修理が行える義肢装具会社をご紹介することもできます。
*CHECK ポイント
履いて歩いていて「音鳴り」(金属がこすれる音:キュキュ、キーキー 等)がする
…音鳴りの症状があれば 点検をおすすめします。継手の部品が破損している可能性があります。
手で装具を動かしてみて、継手部分がスムーズに動きにくい / 動かしてみて途中でひっかかりがある
…動きが悪い、ひっかかりがある時は、継手の破損や支柱が変形している等の可能性があるため、点検をおすすめします。
ベルトの付きが悪くなってきた
かかとがすり減ってきた
…ベルト、かかとのゴム等は交換・修理ができます。早めにご相談ください。
(劣化状態によっては交換・修理が難しい場合もあります)
◆ご自宅でのメンテナンス
・汚れに気づいた時は、早めに、乾いた柔らかい布でふき取りましょう。
・ベルト、ストラップ、継手に付いたゴミやホコリは装着前後のタイミングで取り除いておきましょう。
・装具はご自宅内の安全な場所にまっすぐ立てた状態で保管しましょう。
・装具のお肌に触れる部分は常に清潔にしてください。支柱部分の汚れがひどい場合は、ぬるま湯で湿らせた布などを押し当ててふき取ってください。靴は乾いた布やブラシなどで汚れを落しクリームを塗り形を整えてください。その他、一般の革靴と同様のお手入れを行ってください。
・落ちにくい汚れがついてしまった場合は、上記のように湿らせた布などで拭き取りましょう。洗剤は装具の上に残ってしまうと皮膚にアレルギーなどを引き起こす可能性があるためおすすめできません。
・靴部分のお手入れ・日々のメンテナンスは一般的な靴の方法と同じです。「撥水スプレー」や「靴クリーム」(皮革の保湿・保護・艶出し)を使用するとよいでしょう。保管する前にしっかりと汚れを落としておくことが大事です。
③ チタン製「ゲイトソリューションデザイン」の点検とメンテナンス
◆装着前後の点検 チェックポイント
油圧式足継手タイプの「ゲイトソリューションデザイン」は療法士・義肢装具士による定期的な点検が必要となる装具です。装具の機能を十分に活かし、安全に使用するためにも、少しでも気になる箇所・異常を感じた時はまず「脳梗塞リハビリセンター」の担当療法士にご相談ください。下肢装具の点検・交換・修理が行える義肢装具会社をご紹介することもできます。
※注意※ 装具の構成部品と各部の名称は、購入時に配付された 取扱説明書「ゲイトソリューションシリーズ製品案内」(パシフィックサプライ株式会社)にてご確認ください。
*CHECK ポイント
油圧ユニットの回転軸・遊動軸が滑らかに動くか
ベルト類に異常がないか
支柱、フレームの金属部分、皮革、布地などに破損が無いか
各部にがたつきが無いか
ネジの異常がないか
変形していないか
ベルト、足底板などの接着部に剥がれが無いか
油圧ユニットにゴミやホコリが付着していないか
異音はしていないか
…手で装具を動かしてみた時や歩行中に異音がする場合は、油圧ユニットの油切れ・油漏れ・破損、ホコリやゴミ・湿気または乾燥等の影響による油圧ダンパー部の性能低下、また、支柱のゆがみ(変形)等の可能性があります。早期の点検をおすすめします。
◆ご自宅でのメンテナンス
・特に、油圧ユニットの調整軸部と回転軸部は、月に一度はホコリや異物の清掃を行ってください。柔らかい布や綿棒を使って拭き取るとよいでしょう。
・水分や湿気、直射日光を避け、日陰で保管します。
・油圧足継手部分は防水仕様ではありませんので直接雨が当たるような場所や浴室内、水中での使用はできません。濡れてしまった場合はできるだけ早く乾いた布などで拭き取ってください。水滴がついたまま放置すると故障やさびの原因になります。ベルト部分の汚れがひどい場合は、ぬるま湯で湿らせた布などを押し当ててふき取ってください。
装具とリハビリ:装具の必要性と装具を外していきたい方のリハビリテーション
■なぜ下肢装具を使用するのか
<1> 生活期に下肢装具を使用するメリット
脳卒中後遺症の片麻痺により下肢の運動機能障害を有する方が、生活期の日常生活で下肢装具を使用するメリットを解説します。
■適切な下肢装具を使用することで、安全・安定した歩行が獲得できる
脳卒中の後遺症として身体に麻痺が残り、「立つと不安定になる」「かかとが床に着かない」「歩き出そうとした時に足先が下がり転びそうになる」など、思うように身体が動かなくなった方にとって、下肢装具は失った身体機能を補助し、その人に必要な動作を安全に遂行するための大切な補助器具です。身体の状態に合った適切な下肢装具を使用することで、転倒予防、姿勢保持、安定した歩行を獲得することが可能になります。
また、身体の状態に合った下肢装具の使用は、体の支持機能を低下させる「尖足」「内反」「反張膝(バックニー)」「拘縮」を予防する効果が認められています。
ご自身の身体の状態と生活環境に合った下肢装具を日常生活のなかで適切に使用するとともに定期的にリハビリを続けることで、身体の機能改善、ADLの向上、さらには、「より軽く、外見が目立ちにくい下肢装具への変更」、最終目標として「装具無しでの、自由な歩行の実現」へとつなげていくことができるといえます。
<2> 生活期に下肢装具を使用する際のチェックポイント
日常生活のなかで安全・安心に装具を使用していくためにも、ご使用中の下肢装具に関して気になる箇所があれば、まず「脳梗塞リハビリセンター」担当スタッフまたは装具をおつくりになった際のかかりつけに相談ください。必要に応じて、義肢装具製作会社での点検・修理の依頼を早めに行っていきましょう。
- 正しく装着できていますか?
「脳梗塞リハビリセンター」の施設リハビリを受ける際は定期的に、「装具が正しく装着できているか」の確認を担当スタッフまでご相談ください。装着の仕方が良くないと歩きにくかったり、足を傷つけてしまうこともあります。
- 装具は身体に適合していますか?
下肢装具は身体に適合していることが大切です。体重の増減や足首の動く範囲が変化する、また、身体機能の改善などにより、装具と身体が合わなくなってきます。無理に使用を続けると、足を傷つけたり、歩きにくくなり、転倒の危険性が高まります。「装具が適合しているか」「不具合がないか」の確認も、施設内リハビリや訪問リハビリを受ける際に担当スタッフまでご依頼ください。
■「下肢装具を変更する」タイミングと考え方
「より軽く、外見が目立ちにくい装具へと変えていきたい」と考えるご利用者様の希望に対して、脳梗塞リハビリセンターの理学療法士・作業療法士は装具の変更をどのように考え、指導とリハビリを行っているのかを解説します。装具を変更する(作り替え)時に役立つ情報も合わせてご紹介します。
■ 身体機能の向上に合わせて「装具の素材」と「固定力」 を変更していく
生活期における下肢装具の変更(作り替え)は、装具を使用するご本人の「下肢装具の使用に対する感想・希望」や「現在の生活場面での下肢装具の使用状況」を丁寧にうかがったうえで、身体機能の評価とともに次の点を考察しながら方針を決定していきます。
- 装具変更の検討ポイント:
現在の身体機能に最も適した装具を使用しているかどうか
装具を変更後も、日常生活において安全に動作を遂行することができるか
装具を変更することで、日常生活上のメリットが予想されるか
※メリットの例: 装具の着脱がしやすくなる/介助の負担が軽減できる/足の皮膚トラブルが軽減/心身ともに快適に過ごせる/装具の重さを感じにくくなる/できなかった動作ができるようになる、など
■代表的な短下肢道具の特徴と装具変更の考え方:
下肢装具(ここでは「短下肢装具」)は、素材と構造によって身体を補助する機能が異なります。脳卒中後遺症により身体に麻痺などの機能障害が残った方が生活期で使用する下肢装具のうち、代表的な装具のタイプと機能の特徴は次のとおりです。
●代表的な短下肢装具の基本機能特性:
たとえば、固定性・支持性ともに高い 「金属支柱」 タイプを使用しないと転倒を予防できないと考えられる方の場合は、当面は金属支柱装具を継続して使用していきますが、施設内リハビリとご自宅での自主トレーニングを続けるうちに体を支える筋肉の活動が大きくなり身体機能の改善がみられていけば、金属製よりも重量の軽い「プラスチック製」装具への変更を狙うことが可能 です。装具変更の方針が固まれば、変更後の装具使用を想定し、「装具を変えていくための身体リハビリ」を開始します。
プラスチック製装具のタイプは、足首の制動に着目すれば、「足首の動きが出にくく、麻痺足に体重を乗せるためには固定性が必要」であれば 「シューホーン」 を選択します。「足首の動きは少なめだけれども、日常生活においてトイレ動作、立ち座り、段差昇降など生活様式に合わせた動きが求められる」場合は、継手の機能により足関節に自由度を持たせた 「タマラック」 となります。
リハビリを続け、さらに筋肉の活動が大きくなり、足関節や股関節に安定感が高まってきたならば、 タマラックの継手を変更して装具による固定性を低くしていく ことができます。
プラスチック製装具のタイプの中でも、軽量かつ厚みが薄くコンパクトな 「オルトップ」 は、歩行時につま先が下がらないよう足首の支持性と安定感を求めたい方に適した装具です。「シューホーン」から、より軽量で、下腿部の高さが低いために外見上目立ちにくいタイプの装具を求める方に「オルトップ」が選択されることがあります。
このように、ご自身の生活と身体機能に合った装具を使用しながら適切なリハビリを継続していくことで、生活環境における下肢装具の必要性と役割を変えていくことは十分に可能 だといえます。
■脳梗塞リハビリセンターで行う 「装具なし」歩行訓練
「自宅で、こんな時は装具を外して過ごしたい」、「屋外を装具なしで歩けるようになりたい」と考える利用者の希望に対して、脳梗塞リハビリセンターではどのようなリハビリを受けることができるのかを解説します。
<1> 脳梗塞リハビリセンターで出来る「装具なし歩行リハビリ」訓練の例
装具を外して歩行を行うためには「歩行時(動作時)に、安全性を確保できること」が条件 となります。
また、実動作の訓練以外にも必要な事は多く、立位時や動作時の麻痺側へのスムーズな体重移動とそこでの安定性を獲得することは欠かせません。
脳梗塞リハビリセンター「60日間改善プログラム<身体リハビリ>」や「アフターメンテナンス」をはじめとした施設内リハビリでは、担当スタッフがご利用者様の身体の状況を評価させていただいたうえで、ご本人の目標・ご希望・リハビリプランに応じて「装具を外した(装具なし)屋外・屋内を歩く訓練」を行っております。
◆例①: 屋外を「装具なし」で歩き「成功体験」を得る
施設周辺の道路を担当スタッフとともに歩き、不整地に合わせて歩行するための身体のバランス反応を養い、屋外歩行の成功体験を得ます。さらに、坂道や段差昇降も経験しながら、徐々に歩行距離を延長していき、持久力と耐久力をつけ、歩行の実用性を高めていきます。
◆例②: 「夜間のトイレ利用」を想定した 自宅内の装具なし歩行(移動)練習
たとえば、「ご自宅で、夜間、トイレに行く時は装具を外して歩いていきたい」という目標を実現するために、脳梗塞リハビリセンター施設内で動きのシミュレーションをし、「ご自宅で、ベッドから体を起こし ~ 装具なしでトイレまで歩き ~ トイレ動作 ~ ベッドに戻る」までの流れ等を、療法士の指導のもと安全に練習することができます。ご家族が安全に介助する方法もご指導します。
ご自宅内での歩行動作を練習したい方は、ご自宅内の写真、寝室から目的の場所への動線などを撮影した動画などをご用意いただけるとより適切なアドバイスができます。
★ 装具を外してご自宅内・ご自宅の周囲の歩道(屋外)を歩く訓練は、脳梗塞リハビリセンターの「訪問リハビリ」 でも行えます。ご希望の方は担当セラピストにご相談ください。
■ 「軽く、目立ちにくい装具へと変えたい」「装具を外して歩きたい」 ―― まず、あなたのご希望をお聞かせください!
「今使っている装具が重たいので、軽い装具へと変えたい」「下肢装具を外して歩きたい/歩けるようになりたい」「自宅内で、こんな時は装具を外したい」(例:夜間トイレに行く時、入浴の後、等)などの望み・目標をお持ちの方は、脳梗塞リハビリセンターの施設リハビリでのカウンセリング、鍼灸・リハビリ・運動の時間に担当スタッフへ、ご自身のご希望を積極的にお伝えください。
ご利用者様の実際の生活場面での下肢装具の使用状況をお聞かせいただき、ご利用者様のお身体の評価、歩行のシミュレーションを行ったうえで、お一人お一人の身体機能・生活環境に合った「より軽く、着脱がしやすく扱いやすい装具」への変更を目指し、必要な身体機能を高めるための最適なリハビリ計画や、「装具なし歩行(動作)」のために最適なリハビリ計画のご提案、身体の機能改善訓練や装具なし歩行訓練の実施、自主トレーニングのアドバイス等をさせていただきます。
<制作協力>
川村義肢株式会社
下肢装具画像提供:KAWAMURAグループ
■参考資料:
川村義肢株式会社 「下肢装具」(カタログ/医療関係者向け)、同 「安心・安全に装具をお使いいただくために -下肢装具編 -」(パンフレット)、同 「生活サポート用品カタログ vol.21」より「制度(補装具支給事業)」
川村義肢株式会社 「下肢装具」(カタログ/医療関係者向け)、 同 「安心・安全に装具をお使いいただくために」「お使い頂いている『プラスチックの短下肢装具』こんな症状ありませんか?」・ 「お使い頂いている『支柱付き短下肢装具』こんな症状ありませんか?」(パンフレット)
補装具費支給制度の効果的な普及方法に向けた検討会(厚生労働省障害者総合推進事業)/事務局・社会システム株式会社 発行 「補装具費支給制度・利用ハンドブック」
パシフィックサプライ株式会社 「ゲイトソリューションシリーズ製品案内」(取扱説明書)
■[下肢装具の点検とメンテナンス]解説者 プロフィール:
川村義肢株式会社
関東本部 お客様事業部
新技術開発・普及課
義肢装具士
五十嵐 隆
学歴/職歴:
1994年 愛知工業大学 工学部機械工学科 卒業
2000年 日本聴能福祉学院 義肢装具学科 卒業
2000年4月 川村義肢株式会社 入社
会員:
日本義肢装具士協会正会員
日本義肢装具学会正会員
■ [下肢装具とリハビリ] 解説者プロフィール
株式会社ワイズ
脳梗塞リハビリセンター事業部
脳梗塞リハビリセンター関西・東海ブロック長
理学療法士
村谷元気
職歴
2010年4月:下関リハビリテーション病院 入職(回復期病棟・外来勤務)
2015年3月:原宿リハビリテーション病院 転籍(回復期病棟勤務)
2016年11月:ベストリハ訪問看護ステーション 入職(訪問リハ) / 脳梗塞リハビリセンターに非常勤として関わる
2017年9月:脳梗塞リハビリセンター 入職
現在は脳梗塞リハビリセンター関西・東海ブロックのブロック長に従事
ご自身・ご家族様が使用している下肢装具に関して分からないこと、点検方法や修理に関するお悩みがございましたら、まず、「脳梗塞リハビリセンター」の担当スタッフや、装具をおつくりになった時のかかりつけにご相談ください。