脳梗塞・脳出血後の失語症のリハビリ|「言葉が出ない」「伝わらない」不安と向き合うために

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脳梗塞や脳出血の後、
「言いたいことがあるのに言葉が出てこない」
「相手の話がうまく理解できない」
といった症状に悩む方がいます。


これらは 失語症 と呼ばれる後遺症の可能性があります。
失語症は外から分かりにくく、
ご本人はもちろん、ご家族にとっても大きな戸惑いを伴います。


このページでは、
失語症の基本的な理解から、リハビリの考え方、日常生活での関わり方までを
分かりやすく解説します。


失語症とはどのような状態か


失語症とは、
脳の言語を司る部分が損傷されることで起こる、
「聞く・話す・読む・書く」といった言語機能の障害です。


筋力や発声器官に問題がなくても、
言葉としてうまく使えなくなる点が特徴です。


主な原因には、



  • 脳梗塞


  • 脳出血


  • 外傷性脳損傷



などがあります。


失語症の主な症状とタイプ


失語症の現れ方は人によって異なります。


よくみられる症状



  • 言葉がなかなか出てこない


  • 単語は出るが文章にならない


  • 相手の話が理解しにくい


  • 読み書きが難しくなる



代表的なタイプ(概要)



  • 運動性失語:理解は比較的保たれるが、話すことが難しい


  • 感覚性失語:話せるが、内容がかみ合わないことがある


  • 全失語:理解・表出ともに大きな障害がある



※実際には複合的に現れることも多く、
専門的な評価が重要です。


失語症はどこまで回復が期待できるのか


失語症の回復には個人差がありますが、
リハビリを通じてコミュニケーションの手段が広がるケースはあります。


大切なのは、



  • 「以前と同じように話せること」だけを目標にしない


  • 伝え方・理解の仕方を工夫する


  • できることを積み重ねる



という視点です。


失語症リハビリの基本的な考え方


言語聴覚士(ST)による専門的リハビリ


失語症のリハビリは、
**言語聴覚士(ST)**が中心となって行われます。



  • 発話練習


  • 聞き取り練習


  • 読み書きの訓練


  • 代替コミュニケーション手段の導入



ご本人の状態に合わせて内容が調整されます。


「話す練習」だけがリハビリではない


失語症のリハビリでは、
無理に話させることが逆効果になる場合もあります。



  • ジェスチャー


  • 絵や文字


  • 指差し



など、伝える手段を増やすことも重要なリハビリの一部です。


自宅でできる失語症リハビリの工夫


日常生活でできること



  • ゆっくり、短い文で話しかける


  • 質問は「はい/いいえ」で答えられる形にする


  • 話す時間を十分に待つ



家族が意識したいポイント



  • 言い直しや先回りをしすぎない


  • 間違いを強く指摘しない


  • 伝わった内容を肯定的に受け止める



こうした関わりそのものが、
自宅での失語症リハビリになります。


専門的なリハビリを検討した方がよいケース


次のような場合は、
専門的なリハビリを受けることで改善の可能性が広がります。



  • 言葉がほとんど出ない状態が続いている


  • 意思疎通が難しく、生活に支障が出ている


  • ご家族の精神的負担が大きい


  • 社会復帰や外出を考えている



失語症は、
早い段階からの適切な関わりが重要とされています。


脳梗塞・脳出血後のリハビリ全体像を知りたい方へ


失語症のリハビリは、
身体機能や高次脳機能のリハビリと密接に関係しています。


全体像については、
以下の総合ガイドで詳しく解説しています。


脳梗塞・脳出血後のリハビリ総合ガイドはこちら


失語症について悩んでいる方・ご家族へ


「どう声をかければいいのか分からない」
「会話がうまくいかず、本人も家族も疲れてしまう」


そう感じることは決して珍しくありません。
失語症のリハビリは、
専門家と一緒に取り組むことで、生活のしやすさが大きく変わることがあります。


現在の状況やお悩みを整理したい方は、
専門スタッフによる相談をご利用ください。


リハビリ相談について詳しく見る


よくある質問(FAQ)


失語症は自然に治ることはありますか?


A. 回復するケースもありますが、リハビリや周囲の関わり方によって、コミュニケーションの幅が広がることが多くあります。


家族ができる一番のサポートは何ですか?
A. 焦らせず、伝えようとする気持ちを尊重し、安心して話せる環境を整えることが大切です。


 

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