
リハビリMEMO:防災編
こんにちは!リハビリお役立ち情報のコラムを担当しているスタッフJSです。
近年、日本だけでなく、あちこちで自然災害が発生していますね。
日本だけみても、2024年に入ってからは地震が多いですし、記録的な高温が観測され、異常気象が原因で、今までにはなかったような大雨が短時間で降るようになり、土砂災害や河川の氾濫などのリスクが高まっています。
そのような中で、皆さんの防災に対する意識も変化しているのではないでしょうか。
リアルなところをお伝えしますと「防災」という言葉を聞くと、四肢に麻痺があり電動車いすを利用している私はドキッとしますし、胸が痛くなる思いです。
今回は、脳血管疾患の既往により身体に片麻痺等の障がいがある私たちの「防災」について、考えと備えの優先順位が高い事項をまとめてみました。
身体に障がいのある私たちの防災
この企画の検討をはじめてから、執筆まで3か月ほどかかりました。この「防災」についてのコラムの作成は大変で難しかったです。
最初はインターネットで、「身体障がい者・防災」や「歩行困難者防災」などと検索してみました。
すると、都道府県や市区町村が出しているマニュアルやガイドラインなどいくらか情報が出てきたのですが、当事者の私たちから見ると不充分な印象を受けましたし、区役所に行く用事があって、その際に障害福祉課を訪れてみましたが、なかなか欲しい情報は出てきませんでした。
世間では一括りにして扱われているように思いますが、障がいと言ってもさまざまですよね…
視覚や聴覚に障がいのある方や身体の内部や機能に障がいのある方、精神やメンタル面に障がいのある方などもいらっしゃいます。
そして、なにより、同じ人が存在しないように、車いすユーザーや歩行困難者等、一括りにされてしまいますが、みな違いますよね。同じ診断や病名が告げられていても、十人十色、みな違うと思います。
そのような中で、総合して重要そうなものはまとめることができたのではないかと思いましたので、下記に紹介します。
<災害等、避難が必要になった時のポイント>
・避難場所の確認
車いす等を利用していてもアクセス可能な市町村や地域の避難所情報を事前に確認し、バリアフリー対応している施設を選ぶことが必要です。
居住地の近くだと、公立小学校や中学校、町内会館などが避難場所になっているケースが多いです。そうした施設はバリアフリー対応がされているケースも多いとは思いますが、入り口の段差やトイレ、十分なスペースがあるのかなど、懸念点はつぶしておきましょう。
・避難経路の計画
自宅から避難所までのルートをあらかじめ確認し、段差や障害物がないかをチェックします。
また、普段利用する道以外にも、万が一のパターンを考えて複数のルートを準備しておくと安心です。
・必要な物品の準備
車いすや補助器具、医療機器など、必要な物をあらかじめ避難バッグに入れておくことが重要です。また、薬や水のストックもしておきましょう。
・コミュニティの強化
地域の防災訓練に参加し、障がい者を含むコミュニティ全体での連携を強化することが重要です。
また、 家族や友人と、災害時の連絡先や集合場所を事前に共有しておきます。また、どのように助け合うかを話し合っておくと良いでしょう。
・支援者の確保
環境や状況によっては、自分一人での避難が難しい場合があります。近隣の人や家族に事前に協力をお願いし、いざというときにサポートしてくれる人を探しておくと安心です。
・定期的な見直し
防災計画は、周囲の環境や個人の状況に応じて見直す必要があります。定期的に点検し、必要な改良を加えましょう。
みなさま、いかがだったでしょうか。
なにかの参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。