リハビリMEMO:EPISODE② 急性期病院から回復期病院へ
HCUから一般病棟へ!
目が覚めたら病院にいて、起き上がることも座っていることもできず、手足には力も入らずぶらんぶらん、声も出なくなってしまいました。これは現実なのか、それとも夢の中なのか?そんな日々でしたが、1日、1日と時間は過ぎて行き、HCUを出て、その後は一般病棟に移動しました。
一般病棟には10日ほどいたと思うのですが、移ってからは、一日3時間ハードなリハビリが始まりました。PTの時間では、歩行練習を… これが本当に大変で… まだぶらんぶらんな身体なのに、かなりストイックに歩かされたのを覚えています。OTの時間では、手を動かす練習を…STでは口周りの運動のトレーニングや発声の練習などをしました。時間が経つにつれ少しずつ声が出るようになってきましたが、当時は声が出てもとても変な声で、気味が悪かったのを覚えています。
ICUやHCU にいたころは、意識がもうろうとしていて、あまり記憶がないのですが、一般病棟に移ったころからは、よく覚えています。目が覚めたら病院にいて、気が付いたら声は出ないし、歩くことはもちろん起き上がることもできない。意識がしっかりしてきて、現在の状態が分かったこのころは、身体的にもメンタル的にも苦しかったです。。
そんなこんなしているうちに転院が決まり、約1か月の急性期病院での生活が終わりました。
リハビリ(回復期)病院へ
リハビリ病院に移った頃はまだ、ほとんどなにもできなかったと思います。服は着替えさせてもらい、食事をする時は食べさせてもらい、歯も磨いてもらって、トイレにも行けなかったのでベットの上で排泄をして…まるで大きい赤ちゃんでした。
最初の1、2ヶ月は大きな変化はなかったように思いますが、3ヶ月目くらいからどんどんできることが増えていったように思います。多少の支えがあれば、立ち上がれるようになったり、装具をつけて支えてもらえたら、よちよち歩けるようになってきました。
ぎこちなかったですが、左手を使って食事をとることや、車いすを足で漕いでトイレに行くこと。言葉のほうも少しずつ話せるようになってきました。かなりQOLが上がってきたように思います。ここからは、こうやってできるようになってきたことの維持とそれの強化がメインだったように思います。
リハビリ(回復期)病院には約半年間お世話になりました。退院の2ヶ月ほど前から、病院内を歩行器を使って移動してよくなっていました。また、その頃から右手の動きが復活してきて、右手でフォークやスプーンを持ちごはんをたべれるようになっていました。転院時には、すぐに腰まわりが痛くなってしまい長い時間座っていられませんでしたが、退院時には1、2時間座りっぱなしでも大丈夫になっていました。
MEMO:
以下のそれぞれについての詳細は<KEYWORD>をご覧ください。
急性期病院: 脳卒中発症直後に搬送される病院。救命を目的とする。
回復期病院: リハビリの専門病院。発症から最大150日(高次脳機能障害がある場合で180日)の入院中、日々リハビリを行う。
次回は、「退院後の生活、リハビリ編」を予定しております。楽しみにお待ちください。
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