【イベントレポート】河合美智子さんYouTubeライブ スピンオフ企画(2/3)

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河合美智子さん・峯村純一さんによるYouTubeライブ presented by 脳梗塞リハビリセンターのスピンオフ企画のイベントレポート後編。(前編はこちら)


 


峯村さんからの問い③「何が一番力になりましたか」


続いて、峯村さんより当日3つ目の質問です。「何が一番力になりましたか?」


「御朱印集めを始めました。一人で行って自信になっています。」


「小学生のバレーボールチームの隠れコーチをやっていて、あとは“攻撃”を教え込めば完成!というところの最後のピースが欠けたまま試合目前で倒れてしまった。悔しくて、絶対に体育館に戻ってやるぞという思いが支えだった。練習の時もつけていた汗や努力のしみ込んだアクセサリーと、子どもたちからもらったビデオレターも大切にしています。」


「人とのつながり、出会い、コミュニティ。妻や支えてくれた医療関係者、当事者イベントやセミナーにも出て行って新しい情報を仕入れると次の行動につながる。励み・行動力になる。信条として、禅やマインドフルネスの勉強もして自分をコントロールできるようにしてきた。これがいい!と押し付けるのではなく、自分自身が気づくかどうか、自身がいいと思うものを選択していくことが大事だと思う。」


「お世辞なく河合さんのライブ配信と動画。他にも何人かのYouTubeを見て、“180日の壁”を越してからも、それ以降も良くなるといってくれて励みになっている。それから友人。すこし疎遠になっていた友人が同窓会に来なかったので声をかけたら、また話すように。病気の前に友人になった人は、病気後は連絡来なくなるかなぁと思っていたけれど、外出しようと言ってくれた。あえてバスに乗って違う景色を見てみようかな、と思えたりもしている。」


美智子さんが「病気をしてから、心がそれまでより自由になった気がする。些細な幸せが感じられるようになった」とつぶやくと、みなさん頷いていました。


 


閑話休題 脳トレツール


みなさん打ち解けてきて、「私、こんなの使ってます」とご自身の“とっておき”を共有する場面も。


「3文字の言葉で、2文字目を変えずに答える脳トレの動画があって面白いですよ」と、それを探している間にみんなで問題の出し合いが始まって盛り上がりました。


…「う“さ”ぎ」…「は“さ”み!」


実際には10問テストで答える秒数を競うそうです。


「たしかに、これは頭使う」「面白い」と好評でした。


「緊張すると難しいね。数字の羅列をメロディにのせて覚えるのもあるよ」


「ボディビルの訓練を受けたりすると、身体のシンメトリーを意識しやすくなる。右でやれることを麻痺している左側で実践するとか。右側を先生にするんですよ。」


美智子さんも「わ、私もリハビリで鏡を間において頭を勘違いさせて動かせる訓練したな」…など、話は広がっていきました。


 


福田PTに聞いてみたいことは?


【1】長距離を歩くと乱れてくる。杖は使った方がいいですか?


福田PT:「将来的にどの姿が自分の理想かにかかってきます。崩れて痛むことは厭わず、杖をついている姿がいやだから使わないという方もいらっしゃいますし、今なんとかしたいという方もいらっしゃる。どちらかというと、どちらですか?」


⇒「リハビリ病院では『杖を使わなくても歩けるようになりたい』という目標を持っていました。現在、杖なしで歩けるけど、20分歩くと外に開いてきてしまうこととかが気になります。」


福田PT:「退院時と現在とでは、どちらの方が崩れていますか?」


⇒「今の方が保っています。」


福田PT:「退院直後は緊張による崩れも加わっていたからかもしれないですね。杖を使って楽に歩ける時間が20分から40分に伸びる、それならそういう生活を選びたいな!と思われたら使いつつ、本来的な解決である“歩き方・立ち座りなど生活の中での身体の使い方”をリハビリなどを通じて学習していくといいですね。」


美智子さん:「私も杖なし、装具なしを目標にして退院したんですけど、その後に舞台でおばあちゃん役をした時に小道具として杖を使ってみたら、歩きやすさに開眼しました。1本杖だと前かがみになっちゃうから、ノルディックスキーのストックを両手に握ることにしたら、安心して崩れずに歩けるようになりました。目標に囚われすぎない方がいいですね。」


峯村さん:「実際、杖なしで歩いていると、人が当たってくるんですよ。でも杖を持っているだけで、周りが気づいてくれて、家族としても安心な側面もありました。」


美智子さん:「強要するわけではなくて、選択肢をいろいろ持ちたいですよね。自費リハだって、病院で教えてもらっていたら!と思いますね。」


 


【2】「私はインナーマッスルが痛いです。麻痺側の体幹の…そういうことってありますか? 今年になってからよく感じます。朝起き上がる時に痛い。痺れはない。冷たいとかの感覚はあるけど鈍いかもしれないです。動き続けていると細かい背筋が気になります。」


福田PT:「脳からの痛み、中枢性のものかなと思われます。実際はお身体を触らせてもらわないと何とも言えないですが、決まった動作で痛い場合は筋肉の使い過ぎ。末梢性といって“使ったから痛い”、いわゆる筋肉痛です。記憶・情動からくる痛みの場合もあります。寝起きが痛いということですので…寝返りってどれくらい打っているものか、みなさんご存知ですか?」


「私は寝返りしていない」


「夜中に目が覚めた時に向きが変わっていて、また寝て起きたら向きが変わっていたりするから2回かな?」…


福田PT:「じつは100回以上だそうです。寝起きに痛いことが多いということですから、寝ている時の身体のコントロールが影響しているかもしれません。寝返りの練習はおすすめです。」


 


最後に、感想を頂きました。


「河合さん・峯村さん実物にお会いできてうれしかった。有意義な時間でした。」


「身近にこうして話をできる人がいなかったのでよかったです。」


「リハビリを体験してみたいと思いました。」


参加者の中で、脳梗塞リハビリセンターのリハビリを体験したことがある方からは、「ここはカウンセリングに長い時間をかけてやってくれますよ。アスリート系のリハビリを希望してお願いしてましたよ。」


「本人と家族の希望が違うことがあります。PT・OT・ヘルパーなど職種間でも考え方の違いがあります。さまざまな視点を持ってうまく連動させていけたらなと思いました。それから、カウンセリングの大事さを実感する貴重な機会でした。」


美智子さん:「みんなが少しずつ思いやりを持てる世界になれば、いいですよね。」


「今日こうやって実際にお会いして話していると、峯村さんが必死にメモを取ってくださっている姿が見えたんです。皆さんの困りごとを聞き出して、それで話を振ってくださって。きっとYouTubeライブの裏側でもこうされているんだろうなあ、と見ながら思っていました。」


「病気を経験して、同じ病気の人や難病経験のある人とも交流する機会を得て、世界が広がったと改めて実感しました。」


美智子さん:「発症してよかったとは言えないけれど、改めてよい機会だったなと思いました。生きていることをありがたいことと実感しています。上沼恵美子さんに病後に会った時、『あなたはこの世でやる使命があるから頑張りなさい』って言われて、そうだなって思ってます。」


 


こうして、たっぷり2時間の交流は終了しました。
終了後、美智子さん・峯村さんとお話したり、福田PTに質問をしたりする姿も見られました。「またぜひやりたい!」とのお声も多数でした。


 


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