【イベントレポート】河合美智子さんYouTubeライブ スピンオフ企画(1/3)

河合美智子さん・峯村純一さんによるライブ配信を脳梗塞リハビリセンターYouTubeチャンネルで始めたのは、2022年10月。およそ3年が経過しました。毎月1回のライブ配信は、お二人の軽妙なトークであっという間に60分が過ぎます。リアルタイム視聴をした際に寄せられるコメントや質問に河合さん・峯村さんが答えるだけでなく、視聴者同士がコメント欄を通じて意見やアイデアを交換する素敵な場面も増えてきました。そうしたこともあり、「YouTubeライブで応援してくださっている方々に会ってみたい!」との河合さん・峯村さんの声から生まれたのが、以下2つのイベント企画です。 


 


① 河合美智子さんと行く!脳梗塞リハビリセンターツアー 


② 河合美智子さん・峯村純一さんご夫妻とZoomでトーク 


 


10月中旬に行われたイベントのレポートを3回に分けてお届けします。


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10月中旬のある日、都内の脳梗塞リハビリセンターに、企画に応募くださった方々と、河合美智子さん(以下:美智子さん)・夫の峯村純一さん(以下:峯村さん)、(自宅リハビリ動画でお馴染みの)理学療法士・福田(以下:福田PT)、相談員が集まりました。 


 


まずは自己紹介から/河合美智子さんと脳梗塞リハビリセンターの出会い 


参加メンバー同士で自己紹介から始めました。ご自身の病気を発症してから現在のこと、「河合さんたちのYouTubeから元気をもらっている!」の声も多数聞かれました。 その中で「10年たったけれど、リハビリって意味がありますか?」というご質問がありました。 


美智子さんは、「ありますよ!私は脳出血発症後5年経ったところで脳梗塞リハビリセンターに出会いました。最初は一緒に講演会という形で全国を回っていて、自費リハビリをやってみるってなった時に、正直どんなもんだろう、と思う気持ちがちょっとはあったんです。けど、やってみたら“全然、ぜっんぜん”違いました。病院とか保険でやるリハビリは、大きな目標に向かってやるじゃないですか。けど、脳梗塞リハビリセンターのリハビリは、細かい要望に応えてくれます。例えば、ピアノが弾きたい、だから指を滑らかに動かしたいというのをかなえてもらいました。他にも包丁を使いたいとか、小走りができるようになりました。知ってますか?筋肉ってサボるんですよ!私の使ってなかった小指の所なんて、へこんでたくらいで、それをちゃんと動かしていくリハビリで驚きました。」と応じます。


理学療法士の福田からも以下のように補足説明がありました。 「突然発症する病なので、目が覚めたら病院で、身体が動かない、ということが起こります。そうすると、脳が生き残っているところを使おうとするんです。本来この指を動かすのに使っていた回路がダメになったから、以前とは違う“代償”の動かし方で学習を重ねていくと、実はまだ動かせるチャンスを逃して休んだままになること、ありますね。それをリハビリで再学習していきます。」


 


峯村さんからの問い「今日、何か困ったことってありましたか?教えてください」 


お互いに困りごとも工夫も共有し合う時間になればと、峯村さんから表題のような問いかけがなされました。


「行き方を完璧にリサーチしたので実は大丈夫だった。何両目に乗るかまで調べてから来ました」


「十分に調べているのに、もともとせっかちなのと高次脳が影響して、反対方向に乗ってしまってあせった」


「渋谷駅が入り組んでいて迷路みたいで大変」


「初めての場所が本当に不安で、何度も電話して確認した。写真入りマップがとっても助かった」…


峯村さんより重ねて「乗り換え案内とかって、どんなアプリやツールを使っているかも教えてください」と尋ねると、「Yahoo!交通アプリ」「Yahoo!路線案内」の人気が高めです。目的地を施設名でセットして、車両や電車の時刻を前後にずらしてみることができるのが使いやすさのポイントだとか。河合さんたちは「Googleマップ」、併用の方もいました。


 


「新しい記憶が定着しにくい…みんなどうしてる?」


話は流れて、「病前は記憶に自信があったのに、新しい記憶が定着しにくくなった」という発言からも会話が進みます。


美智子さんも「セリフなんて一度入れたら絶対大丈夫だったのに、覚えにくいなーとかではなく、ザッと頭から抜け落ちるレベルで入らないこともある」と応じます。


そこで、表題の通り「記憶対策としてどのようなことをしているか」を共有し合いました。


「CMに出てきた人の名前を声に出して言う、かな。風邪薬とかのCMに出てくるのは結構な有名人の方が多いので、声に出して言うぞ!と決めてやってみたりします。」


「私も、今思っていたこともふと忘れてしまうことがあるので、スマホですぐメモしています。利き手がマヒして動かないので、スマホが便利です。出会った人、担当してくれた方なども名前で呼べるようにメモ!」


「家では、A4の紙に書いて、クリアファイルに挟んで2か所に置くようにしています。電気を消すとか、エアコンスイッチとか。それで指差し確認。」


「持っていくことを忘れないように、靴にさすのもいいですよ」と峯村さん。 病気になられた方、そのご家族の考え方やリハビリについてもっと知りたいと参加されていた介護付きホームの入居相談員の方も「仕事柄、ご本人とそのご家族やご親戚の関係やお考えなど沢山の情報を把握しておかなくてはならないので、メモを取る・お名前は声に出す・手書きというのは結構大事だと思います。反復もすごく大事です」とお話されました。


最後に美智子さんから「私…また忘れた~!の繰り返しだな💦 私も頑張りますっ」と宣言もありました。 


 


峯村さんからの問い②「一番困っていることは何ですか」 


続いて、峯村さんより当日2つ目の質問です。


「左手の中指と薬指が伸びない。痛みはないけど開きにくい。おかげで孫に何持ってるの?と言われてしまいます…」


「右手で何でもできてしまうし、片手でできるグッズも充実しているから、どんどん左手を使う機会が減ってしまっています。リハビリ病院では日常生活に左手も参加させるよう言われていたのに…」(それに対して、峯村さんより「それで使える方の手を怪我したり痛めちゃうと困りますもんね」と相槌)


美智子さんから、「X脚で内股気味、内反しているので、外に向かせるように心がけているんです。なでたりさすったりしているんですけど、それはいいものですか?」と質問がありました。


福田PTより、「実は全員がそうとは限らないです。河合さんは触った刺激が処理しやすいのだと思います。脳の損傷部位や損傷の仕方によって刺激の処理からネットワークがつながる人と、ものを動かす経験からネットワークがつながりやすい人、両方難しい人など様々です。それぞれで練習メニューも全然変わるんです。なので、何が合っているかは、リハビリで介入することももちろんですが、ご自身が日常生活の中で探したり試したりすることも結構重要です。」


「左手の指で何かをつまむのが難しくてどうにかならないかな、と思います。急性期病院に2週間入院した後、回復期病院におよそ4か月いて高次脳機能障害のリハビリがメインだったので作業療法をあまりできなかったんです」


「右半身がすごく重い感じがします。発症直後より重くなっている感じがします。すこしの距離で歩けなくなります。あと第九とかも歌えたのに、新しく歌とかもおぼえられなくなっちゃいましたね。急性期に1か月弱、回復期も1か月程度でした。入院中ははやく退院したい!と思って出たのに、出てみて憶えられなくなっていることに気付いたんですよね…」(あるあるだね…とみなさん頷く)


「急性期2か月、回復期3か月でリハビリ病院は楽しくてしょうがなかったですね。前日に明日はどの先生がリハビリ担当かな、って見たり、ご飯もおいしくて。期限きまっているんですよね。」 福田PT「現状だと脳梗塞や脳出血を発症してから180日以内というのが制度上の期限ですが、実際は、もっともっと短くて、生活が自立できているならなるだけ早く、というのが現状ですね」


「足首だけはまったく動かなかったけど、比較的軽度でした。2週間急性期にいて、回復期4か月目で退院を勧められました。肩たたきにあいましたよ笑」 こうして、大盛り上がりでお互いの経験を話し、聞く時間となりました。


(後編へ続く)

カウンセリング付

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