「脳を活性化させる」言語聴覚療法
人間の認知プロセスモデルに着目した、最先端の評価法に基づく言語聴覚士によるアプローチを行います。
見えている症状だけでなく、みえない部分で「何が起きているのか」を明らかにし、根本要因へ直接働きかけることで、効率的に脳が活力を取り戻します。
ココがポイント
- 認知神経心理学のプロである言語聴覚士によるオーダーメードリハビリ
- 自宅での自主リハビリ課題を含めた、リハビリ量の最大化
- 鍼灸と組み合わせた病院にはないオリジナルリハビリ
ポイント 1
認知神経心理学のプロである言語聴覚士によるオーダーメイドリハビリ
認知神経心理学のプロフェッショナルである言語聴覚士が、おひとりおひとりの後遺症の症状が「なぜ」「どのように」起きているのかをきちんと見極め、完全マンツーマンによるオーダーメードリハビリ(言語聴覚療法)を行います。
「言葉が話せない」という症状が脳梗塞や脳出血など脳卒中にとても多くみられる後遺症ですが、その中にも「失語症」「構音障害」「吃音症」「音声障害」など言葉が出せない原因は複雑であり、入院中も見過ごされることが多いのが現状です。当センターの豊富な臨床経験が豊富な言語聴覚士が、みなさまの後遺症の症状を正確に評価し、改善のために必要なアプローチを行います。
アプローチ例
症例1 | |
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評価 | 分かるのに言えない(失語症) |
リハビリ内容 | 言いたい言葉が出てこない喚語困難という失語症の中核症状に対して物品や絵カードの名前を言う訓練を実施 |
症例2 | |
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評価 | 集中力がない、続かない(注意障害) |
リハビリ内容 | 数字の点結びや図形の模写など持続性のある課題を中心に実施。 |
症例3 | |
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評価 | PCがスムーズに打てない(失語症、注意障害、遂行機能障害) |
リハビリ内容 | 平仮名からローマ字の返還練習やタイムを測定しながらの入力練習を実施。 |
症例4 | |
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評価 | きちんと聞き取ってもらえない(構音障害、吃音) |
リハビリ内容 | 口腔の器官の麻痺によって引き起こされる構音障害に対して、舌や頬の筋力訓練を録音して自身の話し方を認識してもらうフィードバック訓練を実施。 |
症例5 | |
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評価 | 日付を思い出せない、すぐに忘れてしまう(記憶障害、注意障害) |
リハビリ内容 | 日めくりカレンダーの導入や日記の作成、必要事項をメモに残す訓練を実施。 |
ポイント 2
自宅での自主リハビリ課題を含めた、リハビリ量の最大化
施設でのリハビリの後に、次のリハビリまでの間に実施する自主リハビリの課題をお出ししています。当センターをご利用いただいている間のリハビリの量を最大化することで、より最短での改善を図っています。
ポイント 3
鍼灸と組み合わせた、病院にはないオリジナルリハビリ
※追加オプションとなります
当センターの言語聴覚療法は、鍼灸のアプローチと連動して最大の効果を狙うリハビリメニューになっています。脳梗塞リハビリセンターでは失語症や構音障害など言語障害、高次脳機能障害に対して、言語聴覚療法と併せて鍼灸アプローチをセットで行っています。こうした症状に効果があると考えられる部位を刺激する頭皮鍼や、舌の運動を高める後頭部や頸部にある治療点(ツボ)を刺激して言語リハビリの効果をより高める工夫をしています。
内容は、機能的な訓練だけでなく、自己管理方法の学習や、介助者のサポートの仕方が必要に応じて含まれています。
対象症状
言語聴覚療法は、症状により大きく分けて基本的な意思疎通に必要な言語・発話能力の獲得と、意思疎通を支えている高次脳機能の獲得の2つのアプローチがあります。
- 失語症
- 頭ではわかっているが言葉が出なかったり、違う言葉をいってしまう
- 人が話している内容がわからない質問の内容に沿う返答ができない
- 言いたい言葉がなかなか出てこない
- 言いたい言葉と違った言葉が出てしまう
- 構音障害
- 呂律が回らない、スムーズに話せない
- 発話が不明瞭になってしまい、周囲の人が聴き取りにくい
- 人によく聞き返される
- 滑舌が悪く、うまくしゃべれない
- 音声障害
- 大きい声が出にくい
- 声が長く続かず途切れがち
- 声が高くなったり小さくなったりする
- 声がかすれたり、細くなったりする
- 注意障害
- 長い時間集中できない
- 注意が散漫になってしまう頭がぼうっとして集中できない
- 人や物事に気づきにくい
- 同時に複数の事に取り組めない
- 半側空間無視
- 片側の物がみつけられない
- 歩行の際に無視側(左または右)の人や物にぶつかる
- 服が着られない
- お膳の片側においてあるものに気づかない(半分側しか食べない)
- 記憶障害
- 新しい事が覚えられない
- 最近のできごとを忘れてしまう
- 過去のできごと、生活歴、家族歴などを忘れてしまう
- 過去のできごとや事実を誤って思い起こしてしまう
- 遂行機能障害
- 優先順位をつけられない
- 計画立ててものごとを進められないものごとを論理的に考えられない
- 嚥下障害
- 食事中かどうか問わず、よくむせる食べ物を飲み込んだ後、喉に食べ物が残ってしまう
- 食べることが疲れてしまい、残してしまいがち
- 食事中また食後むせが多い
- 食後痰が増えた
参考
高次脳機能障害は、身体障害と比較しても社会復帰や職場復帰が低いと言われており、自宅・職場復帰率が2割、復帰後も高い離職率(10年以内に半数がやめる)というデータもあります。
これらは全般的な認知機能低下と異なり、時間が経過しても集中的な高次脳機能訓練により長期にわたって回復することが示されています。後遺症に悩まれている方々の諦めない気持ちを当センターは全力でサポートします。
高次脳機能障害は、ともすると認知症や加齢に伴う症状と似通うところがあるため、特に程度が軽い場合には、ご本人もご家族も気づかないまま退院し、実生活に戻った後に違和感を感じつつも自分の症状を理解できないまま不便な生活を続けてしまいがちな障害でもあります。
近年ようやくこの障害の問題の大きさが重要視されるようになってきたものの、まだ現実に治療体制が整っていないのが現実的なところです。
脳梗塞、脳出血を発症され、高次機能障害の疑いがある場合は一度『脳梗塞リハビリセンター体験プログラム』を受けていただくことをおすすめします。
言語、発話などの後遺症は、麻痺と異なり歩く、手を使って動作をするなど生活行動は問題なくできるケースが多いため、「不便だけれども生活は成り立つ」状態とされるケースが多いと言えます。
しかし、本人やご家族などからすると、コミュニケーションに大きな支障を抱えるケースも多く、精神的な負担、苦しみを生み出す悩ましい問題にも発展します。
脳梗塞リハビリセンターでは、できるだけ元の生活に必要な意思疎通能力を取り戻すことを目標とし、ご利用者さまの視点に立ったリハビリを行います。
施術内容・料金
60日間改善リハビリα<失語>
内容
施設内リハビリ
60日の間に週2回のペースを目安に全14回(1回60分)
・言語聴覚士による施術
カウンセリング
都度状況をみて実施
・リハビリ計画
(リハセン式1・2・3ステップアップシート)
自宅リハビリサポート
毎日実施
・自主リハビリサポート
・自主リハビリ課題
・ご家族向け自主リハビリ補助・生活解除の指導、相談
アフターカウンセリング
卒業後(1か月・3か月・6か月時点)3回(1回30分)
料金
(税込)180,000円
60日の間に週2回のペースを目安に全14回(1回60分)+アフターカウンセリング3回分
お支払い方法
- 現金一括払い (店頭または銀行振込)
- クレジットカード (一部対象外店舗有)
※施設リハビリは60日の間に14回まで利用可能です
※返金保証システムの適用期間はリハビリ開始日より30日以内までとなります
※アフターカウンセリングは、プラン卒業後に3回(1か月・3か月・6か月後)実施します。プランをリピートする場合、次のクールで使える単発リハビリ50%オフの特典がございます。詳細はお問い合わせください。
言語聴覚療法
失語症を除く高次脳機能障害のためのプラン