脳梗塞患者の現状
現代の日本は高齢化社会が加速していて、これによって心房細動患者も急激に増えています。
心房細動というのは、心臓に血栓が出来てしまう病気ですが、この血栓が脳に運ばれてしまうと脳梗塞が引き起こされます。現在、この心房細動が脳梗塞の原因として多くなってきているため、心房細動の患者さんに対して適切な抗擬固療法を行って脳梗塞を予防することが重要とされています。
脳梗塞を含む脳卒中というのは、日本では死因の3位、介護が必要となる病気の1位にもなっていて、予防がもっとも必要かつ重要な疾患とも言えます。
以前は、脳卒中による死因のほとんどは脳出血でしたが、近年では脳梗塞の割合の方が高くなってきています。しかしながら、これだけ人生をおびやかす疾患でありながら、脳梗塞に関しての正しい知識や情報をもっていない人が多いというのが現状でもあります。
今後の見込みとしては、脳梗塞によって亡くなる人はどんどん増加してしまう可能性が高くなりますし、介護が必要となる状態になってしまう人も増えることは確実と言われています。
このような状況を防ぐためには、医療技術を進歩させていくことが大切ですが、それよりももっとも重要なのは自分たちが脳梗塞のような脳の血管異常に対しての知識をもつことです。
脳梗塞の原因はもちろん、症状に関しての正しい知識をもつことで、脳梗塞と疑われる症状に早く気がつくことができます。脳梗塞は恐ろしい病気ですが、早期に発見をして治療を行えば治すことも可能ですし、リハビリを早く始めればその分日常生活への支障をなくすこともできるのです。