脳梗塞の再発

脳梗塞を早めに発見して治療をすると、血栓がなくなるので症状が緩和されたり改善されますから、生命に対する危険はなくなります。

ただ、これで完治したと思って安心してはいけません。脳梗塞は脳に血栓ができることが理由で引き起こされますが、血栓を作り出してしまった原因が生活習慣にあったりすると、また再発することがあります。

また、完治した人の約20%から30%は3年以内に再発するというデータもあります。1年以内に再発する確率は、ラクナ梗塞だと約5%、アテローム梗塞で約6%、心原性梗塞で約8%となっていて、脳以外に原因がある梗塞が高い再発率があることがわかっています。

しかも、脳梗塞は再発をするたびに重度の症状が起こります。例え最初は早期発見で軽度の症状で治ったとしても、もう一度起きた時にはそれよりもひどい症状になってしまうということです。

その理由として挙げられるのは、1回脳梗塞が起きると、症状の度合いに関わらず脳の一部の細胞が損傷を受けて機能が働かなくなるため、再発すると他の部分の細胞が損傷を受けて範囲が広がってしまうからです。そのため、再発すればするほど症状は深刻化し、重度の後遺症が起こりやすくなってしまうのです。

いずれにしても脳梗塞の再発の危険性は、1回目の症状が軽くても早期治療を行ったとしても高いのです。確かに、何も症状がないままだと、通院や投薬をやめてしまいたくなるかもしれませんが、自己判断で中止をすると再発率は高くなるので油断しないようにしましょう。

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