リハビリMEMO:EPISODE⑥ 車椅子ユーザーが移動中に気を付けていること

こんにちは!
リハビリMEMOのコラムを担当しているスタッフJ・Sです。
前回のコラムでは、車椅子ユーザーになって今年で5年となる私が普段の生活の中で学んだこと、特に「電車」での移動について、紹介いたしました。



現在、1人暮らしをしていて、日々電車に乗って通勤しているというと、とても驚かれるのですが、知ってしまえばなんということもないものです。もちろん、たくさんの人のお力を借りながらですが……詳しくは前回のコラムをお読みいただけますと幸いです。
 
 
さて、今回は私も当初は困りに困った「エレベーター問題」「トイレ問題」です。今では、私の生活圏内では、だいたいの「エレベーターの位置」や「多目的トイレ」の位置は頭の中に入っているのでほとんど困ることはないのですが、やはり最初は「分からない」・「知らない」ことだらけで、ハプニングが多かったです。


 


エレベーター・トイレ…どこにあるの?


まず、共通するところでいうと、脳梗塞になって突如として歩けなくなるまでは、「エレベーター」は必要な時のみの利用、そして「多目的トイレ」はほとんど使ったことがありませんでした。                                                                                                                                              
そのため、「どこにあるのか分からない」というのが、初めの課題でした。
少し愚痴のようになってしまって申し訳ないのですが、「エレベーター」や「多目的トイレ」を利用する人というのは世間一般でみると少数派になるので、普及が進みません…。



都内や私の住んでいる湘南の辺りは、オリンピック・パラリンピックが開催されたことでエレベーター工事が進んだようですが、とにかく数が少ない
そして、身体にハンデがある人が利用するのに、主な入口などではなく少し離れたところにあるあったとしても、エレベーターが小さくて車いすが入れなかったり


最近、ニュースなどでも取り上げられていますが、エレベーター前が人であふれていて、本当に必要な人がなかなか利用することができないという現状もあります。
なかなか難しいものです。



「多目的トイレ」の数や場所も問題です。
これは車いすユーザーや身体にハンデがある人間には深刻なもので、歩行の問題だけでなく、身体の機能の問題で必要とされている方もいます。
数が少ないのに、辺鄙なところにある・・・


私自身、トイレに行きたいと思い、探し始めてから移動するまでに時間がかかり、紙一重の状況になることも多々あります。
そして、利用している方は身体にハンデがある方やご高齢の方、オムツの交換や、まだまだサポートが必要な小さな子どもたち!!
みな、時間がかかります・・・イライラする時もありますが、そのような時は大きく息を吸って深呼吸!(最近は夕飯に何を食べるかを考えています。。)



当初は排尿をする機能も弱っていたので大失敗したことも…
それはそれは焦りましたし驚きました…しかし、助けてくれる人が不思議といるのです。(とある駅で大事件を起こした時に助けていただいたお兄さん・お姉さん、本当に感謝しています。大きな駅だったのでユ○○ロという、某アパレルメーカーがあり、着替えを購入し着替えのお手伝いまでしてくださって…)


 


 


自分が車椅子ユーザーになってから知ったことなのですが、ある人にとっては使いやすいもの、または、使いにくいもの……いろいろあると思います。でもそれは、ある人にとっては必須で、大切なものかもしれません。批判するのは簡単ですが、少し違う角度や視点からモノゴトを観ることが大切だと学びました。


 


最後に、果敢に挑戦し数々の失敗から学んだことをまとめると、



  • トイレには余裕を持っていくこと。

  • 自分の生活圏で利用できるエレベーターやトイレを見つけておくこと

  • 手動ドアか自動ドアか、確認しておくこと

  • 困ったら、とにかく人に聞くこと

  • 助けてほしいと、ちゃんと伝えること


 


 


最後までお読みいただきありがとうございました。


 


 




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