福壽様(男性/40代/脳硬塞)

男性/40代/脳硬塞インタビューの様子
職業 管理職
発症からの期間 8ヶ月
症状 失語症
ご利用頻度 週1回
成果
  • 言葉を発音しやすくなった
  • 短期記憶が改善された
  • 会話のやりとりでの混乱が軽減した
目標 仕事の交渉を思い通りに進められるようになりたい

発症された経緯はどのようなものでしたか?

発症したのは2014年の10月末です。仕事中に突然ろれつが回らなくなって、しゃべりたいこともしゃべれなくなって、しゃべれないことがまずいだろう、と会社の人が判断して救急車を呼んでくれて、救急車で病院に運ばれ、脳梗塞だと診断されました。 2週間入院しました。麻痺や歩けなくなるとかはまったくなく、点滴を打ってテレビを観ながらベッドで過ごす入院生活でした。

退院時に残った後遺症はどのようなものでしたか?

脳梗塞リハビリセンターで評価を受けた結果、失語症ということでした。軽度なのでなかなか周りが気づかないけれど、言葉がうまくしゃべれない、伝えたいことを頑張って言葉にするのだけど周りがうまく理解できない。文字がうまくかけない、短期記憶がうまくとどめられない、雑音などがイライラとしてしまうということでした。

言葉が相手にうまく伝わらないんです。入院中は麻痺もなく、症状がなにもでていないので、お医者さんが来ても今日は大丈夫ですか、というやり取りで病院の人と会話は必要を感じなくて、不便を感じなかったのですけど。

入院中同僚が見舞いに来ましたけど、後日「何言っているか解らなかったと」言われましたが、自分でも伝わってないのが何となく分かっていました。入院中の2週間、仕事の全部予定がつまっていて放っておくと現場が回らないので、私が2週間分の指示を出したのですが、みんなうんうんと言って帰ったけど、どう考えても理解した反応ではなかったです。

そういうこともあって、これはまずいなと思いました。言葉を使うことは仕事をする上で基本的なことですけど、その一番重要な部分に障害が出たっていうことはまずかった。仕事は水道業で、工事の設計、施工したりしていますが、人とのやり取りが必要な仕事なのでほんとうに困りました。大前提としてお客様からもらうのが仕事なものですから、会話が非常に重要です。部下もいますし、私が仕事の大枠を把握している立場でしたので、私の指示がうまく人に伝わらないと、仕事がうまくまわらないんです。

病院ではどれくらいで治る、などの話は全くありませんでした。明日退院だよ、あさって退院だよと言われるだけでした。こういう言葉のもつれや、会話ができない状況は、発症した時も病院にいた時も、自然に治ると思っていました。今は病気だからしょうがないと。でもそうでなかった。医者からの説明はほんとうにない。幸いなことですが、しゃべる以外のことについては正常だからだったからでしょうか。

脳梗塞リハビリセンターへ通うことになった経緯はいかがでしょうか?

言葉のことはリハビリしなきゃまずいな、と思ったので、退院後にインターネットで調べました。磯野貴理子さんが同時期に同じ病気になって、今はテレビに出てしゃべってるじゃないですか。思うようにしゃべれていないかもしれませんが、普通にしゃべれているように見えるので、どういうリハビリをしたんだろうと思ってネットで調べたんです。
調べてみると、ある程度時間がたった場合のリハビリが有効かどうかは賛否両論あったので、半年経ってしまってからリハビリしても改善されるのかどうか不安な気持ちの中、来ることを決めたのは確かですね。

脳梗塞のためのリハビリ施設がどれだけあるか調べ切れたのかはわかりませんが、いろいろ探しているなかで、まさに「脳梗塞リハビリセンター」とあったので、専門的な施設なのかなと思って通うことを決めました。病院だと症状だけ見て、大丈夫だよって言われて終わってしまうんじゃないかと感じますよね。脳梗塞でも軽い方だから大丈夫だよ、と放り出される不安がありました。

どういうことをやるのかわからなかったんですけど、インターネットでまさにリハビリセンターと書いてありましたし、病院でリハビリするよりはいいだろうと、切実なる願いや気持ちをもって来ました。

もうひとつ、ホームページに一つ目を引く言葉があったんですよ。「リハビリはいつからやっても遅くない」という意味の言葉があったと思うんですけど、その言葉を信じてきたのは事実ですね。

どのようなところが改善の手ごたえを感じていらっしゃいますか?

仕事ではとにかくコミュニケーションがうまくとれないことが辛かった。家族は理解してくれてるから良いですけど、仕事だとお客様も遠慮がないからペラペラしゃべってくるので、頭が混乱しちゃうんですよね。そういう状態を従業員に伝えても、それを理解してくれない。でも言語聴覚士の先生からは「リハビリは脳に負荷をかける事と同じ」と言われていましたので、そのような状況もリハビリと思って耐えました。最初は辛かったですけど、今は少しずつ大丈夫になってきています。

ちょっとした雑音なんかも気になるともう気になってダメだったんですけど、そういったことも少しずつ慣れてきたように思います。
先生からは、文字の書きやすさや記憶に関するところは少しずつ良くなったと言われています。

日常生活では、深呼吸をしてから仕事に取り組むようにしています。言いたいことが理解されなくても、一日の状況報告をきちんとする。この後遺症を抱えてからは、机に書類が重なっているのを見るとイラついてしまうんです。でも寝ると元に戻っていたりする。こういう繰り返しの生活の中でも、少しずつ良くなっていることをバネに決め事をして続けていくことが大切なのかなと思います。

脳に負荷がかかっても大丈夫な時間を少しずつ伸ばしていって、それがいつか24時間になれば良いなと思います。

今後の目標は?

仕事で役所と交渉をするんですけど、相手方に譲歩してもらうことができないんですね。「そうですね、そうですね」とあいまいに受けてしまうことが癖になってしまっていて、悔しい思いを何回もしてます。そういう思いは人には言えないですし、誰かが交代してくれるわけでもない。見た目は普通ですから。だから、今はそういった交渉を思うようにできるようになることが一番の目標です。

※インタビューの内容は個人の感想です。

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